中國メディアの財経によると、北京大學(xué)の女性博士はこのほど、自身の困難な就職活動経験をインターネット上で共有した。トップレベルの名門校の高學(xué)歴人材でも仕事が見つからない原因はおそらく文系だからだ。この女性の専攻である歴史と條件が一致する仕事は多くない。面接を受けたのは、22の高等教育機関、13の高校、3の公的機関、2の學(xué)外教育機関そして公務(wù)員。とても勵んだものの良い結(jié)果は得られなかった。

同様の例は他にもある。武漢大學(xué)で政治學(xué)を?qū)煿イ筏谱錁I(yè)した男性が記した文章が先ごろ、ネット上で注目された。この男性は荷物運搬人やウエイター、マンション管理人、雑役などを経験し、卒業(yè)から10年後の現(xiàn)在は果物屋の店員だ。

北京大學(xué)の文系卒ですら仕事が見つからないのだから、よりランクの低い大學(xué)の卒業(yè)生にとってはなおさら困難だ。延辺大學(xué)で歴史學(xué)の博士號を取得した男性は中國で最も高學(xué)歴の配達(dá)員となった。

「文科生百無一用（文系學(xué)生は百に一つの用もなさない）」との言葉は高校3年生の出願にも影響を與えている。2020年の大學(xué)入試で湖南省耒陽市の文系の狀元（最も高得點だった人）は北京大學(xué)の考古學(xué)専攻に出願した。ネット上に寄せられたコメントは両極端で、考古學(xué)界からは多くの勵ましの聲が上がったものの、多くは彼女をくじくような內(nèi)容のものだった。

就職難の文系と対照的なのが理系だ。

理工系の學(xué)部から大學(xué)院では金融や會計などに専攻を変える人も多く、學(xué)校次第では、修了後に金融業(yè)界の中でも高収入が期待できる職種に就けるなどの優(yōu)位性がある。

今から10年前、學(xué)部専攻別就職率トップ50のうち41が理系の専攻だった。狀況は現(xiàn)在もほぼ同様で、20年はトップ50のうち43が理系の専攻だ。それに対し、就職が難しく収入が低い専攻のトップ5はいずれも文系の専攻だ。

求人サイトの智聯(lián)招聘によると、22年に人文學(xué)科を卒業(yè)して就職先との契約に至った率は12．4％にとどまり、理工系の半分にも満たなかった。

公務(wù)員試験でも人気があるのは理工系だ。國家試験のほぼ99％の職位が専攻による制限を設(shè)けている。コンピューター系の募集?採用人數(shù)は、漢語言文學(xué)や法學(xué)、新聞學(xué)など伝統(tǒng)的に人気の高い専攻を上回っている。

給與面での格差もある。20年の文系卒で最も多かったのが3000～5000元（約5萬8000～9萬8000円）だったのに対し、理系卒で最多は5000～7000元で、就職後の給與の伸びも同レベルにない。

ではなぜ文系はこのような悲慘な結(jié)末を迎えることになってしまったのか。時代に合わない學(xué)科設(shè)置と無関係ではないだろう。

教育部によると、21年の學(xué)部卒者の51．5％を人文社會科學(xué)系が占めているが、現(xiàn)実世界では理工系に対する需要がより旺盛だ。

中國人民銀行（中央銀行）が21年4月に発表したワーキングペーパー「わが國の人口構(gòu)造転換に関する認(rèn)識と対策」は、「文系學(xué)生が多いと経済成長の足手まといになる」「東南アジア諸國が中所得のわなにはまった原因の一つが文系學(xué)生の多さ」と述べていた。當(dāng)時は納得しない人も多かったが、今見ると、ある意味、理にかなっているように思える。（翻訳?編集/柳川）