中國メディアの澎湃新聞などによると、中國で政策上の理由によりお蔵入りとなっているドラマ「錦衣夜行」とその続編にあたる「錦衣飛竜」の「情報ネットワーク伝播権（公衆(zhòng)送信権）」がこのほど裁判所の競売にかけられたが、入札がなく流札となった。

両作品は、上海劇芯文化創(chuàng)意、楽視網(wǎng)信息技術(shù)（北京）、貴州電視文化伝媒の3社が共同制作したもの。上海劇芯文化と楽視網(wǎng)の間で締結(jié)された契約によると、楽視網(wǎng)は當(dāng)該作品の獨占的な情報ネットワーク伝播権を有しているが、債務(wù)不履行があったという。

北京市朝陽區(qū)人民法院は6日、淘寶（タオバオ）の司法競売プラットフォームで、両作品の情報ネットワーク伝播権の競売を開始した。評価額4020萬元（約7億9400萬円）、提示した価格は2814萬元（約5億5600萬円）で、7日午前10時までに入札がなく流札となった。

両作品は、小説「錦衣夜行」を2シーズンに分けてドラマ化したもので各30話。中國の人気俳優(yōu)チャン?ハン（張翰）と韓流女優(yōu)のパク?ミニョンが主役を演じた。2015年のクランクイン當(dāng)時、投資総額1億元（當(dāng)時のレートで約19億円）のドラマとして話題となった。

両作品は15年12月に當(dāng)局から発行許可が下りたが、政策上の理由により放送?配信されていない。

お蔵入りとなった理由をめぐっては、高高度防衛(wèi)ミサイル「THAAD」の韓國配備に対する中國の経済報復(fù)措置「限韓令（韓流禁止令）」をその一つとして挙げる報道もあった。（翻訳?編集/柳川）