臺灣メディアの聯(lián)合新聞網(wǎng)は11日付で、東京ドームで9日に行われた野球のワールド?ベースボール?クラシック（WBC）の日本－中國戦での中國チームの戦いぶりを高く評価し、臺灣野球は現(xiàn)在のところ実力で大陸側(cè)に大きな差をつけているが、今後は差を縮められ、さらには追い抜かれる可能性があるとして、強い警戒感を示す記事を発表した。以下は、その要旨だ。

大陸チームは結(jié)果として敗北した。試合內(nèi)容を見ると、投手は制球が悪く16四球を與えた。しかし、大陸チームは失點の危機を迎えても日本チームに得點を許さないシーンを繰り返した。打撃陣は我慢強い選球で、日本側(cè)投手に體力を消耗させた。打線はまとまっていた。

大陸チームは9日の試合で、もはやかつての「素人集団」ではなく、日本チームに苦戦を強いることができるチームに生まれ変わったことを世界に示した。

大陸部で野球は人気のあるスポーツではない。というのは、野球は人気を盛り上げようとしても「敷居が高い」スポーツだからだ。まず実力を高めようとしても、技術(shù)面で多くの課題がのしかかる。グラウンドの維持費は高額だ。また大陸部では野球の歴史が淺いので、慣れない大衆(zhòng)はバスケットボールやサッカーなどのようには熱狂してくれない。しかし、米國の野球メジャーリーグは最近になり、中國大陸市場の開発に力を入れている。例えば、さまざまな學(xué)校を?qū)澫螭艘扒颔悭螗驻蛐肖盲皮い?。さらには米國式のトレーニング方法を?qū)毪筏恳扒虬k展センターも開設(shè)した。このセンターは現(xiàn)在までに、メジャーリーグと契約する選手11人を出している。

中華プロ野球（臺灣プロ野球）と比べて、大陸のプロ野球リーグはまだ弱體だ。しかし大陸側(cè)は野球の実力を高めるために、高額の報酬で外國人監(jiān)督を招き、選手を鍛えてもらっている。臺灣野球の名選手で監(jiān)督としても大きな実績のある?yún)挝纳潢惾鹫瘠?、大陸?cè)に招かれたことがある。

今回のWBCに出場した中國チームの監(jiān)督は米國人で、選手らは米國式のトレーニングを受けた。そのことで、選手は流れるような守備と相手投手に常に襲い掛かる打撃力を獲得して、日本チームに圧力をかけつづけた。

臺灣プロ野球の臺鋼ホークスの洪一中監(jiān)督は、「（臺灣海峽）両岸の野球の実力には、依然として大きな差がある。しかし、大陸側(cè)には資金と市場がある。もし、発展させることを望むならば、將來には臺灣プロ野球の多くの選手が大陸側(cè)に行くことになり、両岸の実力差が縮まることになるだろう」と述べた。

この懸念には、根拠がある。過去には臺灣のバスケットボールが同様の構(gòu)図で沒落したことがあるからだ。臺灣側(cè)は厳戒せねばならない。臺灣プロ野球には問題がある。例えば外國人投手への過度な依存と、その結(jié)果としての臺灣人投手の実力低下などだ。

2009年のWBCの東京ラウンド敗者復(fù)活1回戦では、臺灣が中國大陸チームに1対4で敗北した。臺灣人選手の実力向上や、他國のプロチームとの長期にわたる試合などを?qū)g現(xiàn)せねば、「2009年の悪夢」が再現(xiàn)され、さらにはそれが常態(tài)化することになる。（翻訳?編集/如月隼人）