2023年3月10日、環(huán)球時報は、米シリコンバレーバンク（SVB）の経営破綻について、中國のスタートアップ業(yè)界も警戒が必要だとする中國現(xiàn)代國際関係研究院米國研究所の専門家?李崢（リー?ジョン）氏による文章を掲載した。

李氏は、主に米シリコンバレーのスタートアップ企業(yè)向けにサービスを提供していたSVBが10日に突然経営破綻を宣告し、スタートアップ業(yè)界に衝撃が走ったと紹介。突然の破綻に至った直接的な原因は顧客による取り付け騒ぎであり、9日に預(yù)金者や投資家による420億米ドル（約5兆6000億円）という米國內(nèi)においてこの10年で最大規(guī)模となる引き出しが発生して銀行のキャッシュが枯渇したことを説明した。

また、米FRBの急速な利上げに伴い銀行所有の國際価格が下落して収益性が大きく低下し、10年近く活況が続いていた米國のスタートアップ業(yè)界が2022年下半期から調(diào)整期に入って銀行のキャッシュフローが減少していた上、今年に入って多くの預(yù)金者が債務(wù)レバレッジ低減のために現(xiàn)金を引き出すようになったといった間接的な要因もあったとしている。

そして、今回の突然の破綻劇は、今後多くの米國內(nèi)および國際的なハイテク企業(yè)に資金のショート、賃金支払い不能といった危機(jī)をもたらすのではないかとの懸念を広めるとともに、暗號通貨市場での取り付け騒ぎといった負(fù)の連鎖を引き起こし、米國の地方銀行やFRBに対する市場や預(yù)金者の信頼が揺らぐ可能性もあり、米財務(wù)省やFRBは影響の拡大を防ぐための計畫を練り始めているとした。

李氏は、SVBが早い時期から中國のスタートアップ企業(yè)向けに融資業(yè)務(wù)を展開していたことで、中國にも一定の影響があるとする一方で「われわれにとっては、今回の件から警告、教訓(xùn)を受け取ることの方がより大切だ」と指摘。21世紀(jì)に入って急発展を続けているスタートアップ分野はもともと強(qiáng)い周期性があり、下向きリスクを甘く評価してはいけないこと、スタートアップ業(yè)界の周期と金融業(yè)界の周期が強(qiáng)く連動するため、十分な把握が不可欠であることを教訓(xùn)として挙げた。

さらに「スタートアップ分野には獨(dú)特なシステマティックなリスクが存在すること」にも言及。SVBの破綻による影響は同規(guī)模の従來型業(yè)業(yè)銀行よりもはるかに大きく、スタートアップ分野に特化していたというSVBの特性が浮き彫りになったとし、スタートアップ分野には重要データバンク、重要ベンチャーキャピタル、暗號通貨資金プール、重要決済プラットフォームなどシステム上のノードが存在し、一度これらのノードに危機(jī)が発生すればハイテク分野全體に影響が波及する恐れがあると分析している。（翻訳?編集/川尻）