2023年3月14日、中國(guó)メディアの澎湃新聞は、毎年3月15日の世界消費(fèi)者権利デーに中國(guó)中央電視臺(tái)（CCTV）で放送される「3．15晩會(huì)」で、不良事案を取り上げられた各企業(yè)のその後について紹介した。

記事は初めに「毎年の『3．15晩會(huì)』では、CCTVの記者たちが各地の各業(yè)界を取材し、あらゆる消費(fèi)者の権益を侵害する行為を明らかにしてきた。消費(fèi)者をおとしいれる者たちを追い詰め、消費(fèi)者の権益を保護(hù)することが『3．15晩會(huì)』の存在意義である」として、過(guò)去の『3．15晩會(huì)』で取り上げられた企業(yè)のうち、6社のその後を紹介した。

1社目は、複數(shù)の著名食品會(huì)社の漬物製品を代理生産していた湖南省挿旗菜業(yè)有限公司で、同社が手掛ける「老壇酸菜」の製造工程で、作業(yè)員が裸足で漬物を踏んだり、タバコの吸殻を漬物の上に捨てるなどといった行為が昨年の『3．15晩會(huì)』で取り上げられた。放送終了後、現(xiàn)地では連日連夜、ローラー式の厳重な捜査が展開(kāi)され、県や區(qū)の幹部が4人、停職または免職になったほか、工場(chǎng)が生産中止になったり、返品の増加や売り上げが下降するなど、雪崩のように影響が広がった。挿旗菜業(yè)有限公司に対しては、約548萬(wàn)元（約1億682萬(wàn)円）の罰金が科されたという。

2社目は日産自動(dòng)車で、高級(jí)車「インフィニティQX60」のギアボックスが頻繁に故障する問(wèn)題が21年の同番組で取り上げられた。放送終了後、日産は謝罪文を発表し、被害者に対する専用窓口を開(kāi)設(shè)し、當(dāng)局と世論の監(jiān)督の下、誠(chéng)意をもって対応すると約束している。また、ニューモデルではトランスミッションを以前の無(wú)段変速機(jī)（CVT）からマニュアルモード付の9速トランスミッションに変更している。

3社目はバーガーキングで、消費(fèi)期限切れのパンをハンバーガーに使用していた問(wèn)題が20年の同番組で取り上げられた。放送終了後、南昌市當(dāng)局が直ちに捜査を展開(kāi)し、同市內(nèi)の店舗6軒が合計(jì)約91萬(wàn)6500元（約1787萬(wàn)円）の罰金などの行政処分を受けた。また同社の代表取締役に対しても、約281萬(wàn)6000元（約5491萬(wàn)円）の罰金が科されたという。

4社目は、中國(guó)の紙おむつを扱っている企業(yè)「湖北佰斯特衛(wèi)生用品有限公司」で、使用済みの汚れた大人用おむつをそのまま原料として再利用し、大人用おむつを製造した問(wèn)題が、19年の同番組で取り上げられた。放送後、同社の製品は売り場(chǎng)から全て撤去され、現(xiàn)在ではホームページも削除され、電話も使用されていないという。

5社目はフォルクスワーゲンで、同社のSUV「トゥアレグ」のエンジン排気口の位置設(shè)計(jì)が不適切で、エンジンに水が入りやすく排水ができない問(wèn)題が、18年に同番組で取り上げられた。この後すぐにトゥアレグは大きくモデルチェンジされたが、トゥアレグの売り上げは不振が続いているという。

6社目はナイキで、同社のシューズ製品「Hyperdunk 2008 FTB」のかかと部分にクッション素材の「zoom air」を、実際には使用していないのに使用していると説明している宣伝の虛偽疑惑を17年の同番組で取り上げられた。ナイキは當(dāng)初この疑惑を一切認(rèn)めなかったが、放送終了後、「商品説明に誤りがあった」と認(rèn)め、17年4月3日より返品と返金のサービスを開(kāi)始したほか、この問(wèn)題を同番組に告発した消費(fèi)者に購(gòu)入金額の3倍、約5400元（約10萬(wàn)5300円）の賠償金を支払った。また、広告など関連する説明文を修正したという。

記事は最後に「以上のような例は他にも數(shù)多くあるが、消費(fèi)者の権益を侵害した企業(yè)は全て、そのような企業(yè)のやり方をまねようとする者たちの見(jiàn)せしめとして、例外なく罰を受けている。消費(fèi)者の権益は侵害してはならないものであり、CCTVの『3．15晩會(huì)』は1991年から今まで、企業(yè)やブランドの知名度に関係なく、業(yè)者が消費(fèi)者をだます行為を明らかにしてきた」と紹介した。（翻訳?編集/原邦之）