2023年3月15日、獨(dú)國際放送局ドイチェ?ヴェレの中國語版サイトは、ホンジュラスが中國との國交樹立を進(jìn)めようとしていることを早々に知りながら、臺(tái)灣は防ぐ手立てを何ら講じなかったとの情報(bào)を伝えた。

ホンジュラスのシオマラ?カストロ大統(tǒng)領(lǐng)は14日にツイッターで中國との國交樹立に向けた手続きを外相に指示したことを発表、これに臺(tái)灣の外交部がすぐさま反応し「中國のわなにかからないように」とホンジュラスに呼びかけた。記事によると、ホンジュラスと臺(tái)灣との交渉に詳しい消息筋から「臺(tái)灣外交部は數(shù)週間前にこの件を知っていたが、何も策を講じてこなかった」との情報(bào)が出てきたという。

この消息筋は、ホンジュラス政府は臺(tái)灣に対してエネルギー関連の複數(shù)のプロジェクトに資金援助するよう求めてきたものの臺(tái)灣側(cè)がちゅうちょして回答しなかったとし、「承諾していればさらに12年は関係が続いたはずのチャンスをフイにした」と説明、「臺(tái)灣政府は歐州やウクライナ戦爭に気を取られ、ラテンアメリカ情勢(shì)を完全に見誤った」と指摘する一方で、「ツイッターでの発表という現(xiàn)段階であればまだ局面を挽回できる可能性もある」との認(rèn)識(shí)を示したという。

記事は、カストロ大統(tǒng)領(lǐng)が臺(tái)灣との斷交の意思を示したのは今回が初めてではなく、21年末の大統(tǒng)領(lǐng)選期間中にも當(dāng)選公約として中國との國交樹立を掲げていたと紹介。また、昨年の國連総會(huì)においてホンジュラスが臺(tái)灣との友好國の中で唯一臺(tái)灣について言及しなかったこと、臺(tái)灣の蔡英文（ツァイ?インウエン）総統(tǒng)が今月予定している中米友好國歴訪のスケジュールにホンジュラスが入っていないことから、両者が微妙な関係にあるとの見方が広まったと伝えた。

記事によると、臺(tái)灣の淡江大學(xué)國際問題?戦略研究所の李大中（リー?ダージョン）副教授は「カストロ大統(tǒng)領(lǐng)による発表が政治的シグナルなのか決定事項(xiàng)なのか判斷するにはさらなる観察が必要だ。ただ、臺(tái)灣外交部の反応を見ると挽回の余地がまだ殘されているように思える」と語った。

李氏はホンジュラスと臺(tái)灣との友好関係を占う大きな要素の一つが米國の存在であり、國際的な影響力や資金力に限りがある臺(tái)灣にとっては米國によるバックアップが不可欠との見方を示しつつ、「米國が口先だけでなく実際にバックアップ、資金投入、影響力の発揮によって臺(tái)灣を支援すれば、臺(tái)灣の國交問題では、米國がより大きな力を発揮することになる。ただ、仮に米國がホンジュラスへの資金投入を強(qiáng)化してもなおホンジュラスが臺(tái)灣との斷交に踏み切るとなれば、米國にとっては中米における影響力低下の大きな警鐘になる」と述べたという。（翻訳?編集/川尻）