2023年3月15日、仏國際放送局ラジオ?フランス?アンテルナショナルは15日「中國の科學(xué)技術(shù)はどうして西側(cè)の脅威にならないのか」とする記事を掲載した。

記事は、オーストラリア戦略政策研究所（ASPI）が2日、動力用バッテリー、5G通信、ブロックチェーン、合成生物學(xué)など重要な新興技術(shù)44分野のうち37分野で中國が世界をリードし、高性能計算、量子コンピューター、小型衛(wèi)星、ワクチンなどの分野では米國がリードしているとの調(diào)査結(jié)果を発表するとともに、世界10大研究機関が全て中國にあることを指摘し「西側(cè)民主國家は世界の技術(shù)競爭で力を失いつつある」と警鐘を鳴らしたことを紹介した。

そして、この報告に対して「西側(cè)諸國において、経済的に中國に追い抜かれ、民主國家の存亡に関わるリスクに直面することに対する恐怖が強まっていることの表れ」との見方が出る一方で、アカデミー?フランセーズイノベーションセンターの教授で経済學(xué)者のフィリップ?アギオン氏がフランスのビジネス週刊誌に寄稿した文章の中で「これまで中國の成長は他者を追いかけることで実現(xiàn)してきた。そしてまた、より自由でオープンにならない限り中國は完全に獨立したイノベーション型経済國、技術(shù)分野のリーダーになることはできない」という、西側(cè)諸國にとっては「あまり悲観的ではない見方」を示したと伝えている。

記事によれば、ASPIの報告でも中國の先進的な科學(xué)者の2割は「ファイブ?アイズ」加盟國の教育を受けているとの指摘がある一方で、光子センサーや量子通信の分野では中國の研究力が西側(cè)を上回る可能性があり「中國の科學(xué)研究の優(yōu)位性は現(xiàn)時點で技術(shù)的な優(yōu)位性に転化されていないが、そのための基礎(chǔ)固めは済んでおり、一部の分野では中國が発表した論文の世界トップクラスの研究論文に占める割合が65％に達している」との分析がなされていたという。

しかし、アギオン氏はASPIの分析に対して「彼らの研究は中國が技術(shù)面で米國を追隨する勢いを証明するものだが、一方で中國が今後長い時間引き続き西側(cè)に依存するという見方を一層強めるものだった」と述べている。記事は、アギオン氏が「各分野でトップレベルとされる學(xué)術(shù)誌のさらに上位5％にフォーカスして観察した場合、中國の科學(xué)技術(shù)が西側(cè)を猛追しているという結(jié)論は斷片的なものになり、米國の著者との共同執(zhí)筆を除けばその勢いはますます弱くなる。中國の研究者は米國との協(xié)力を必要としているが、米中間の研究協(xié)力は逆に疎遠になりつつある」と指摘したことを伝えた。

アギオン氏はさらに、自身が所屬する同センターの研究者が実施した工業(yè)所有権に関する作業(yè)により、ブロックチェーン、コンピュータービジュアル、ゲノム編集、水素エネルギー、自動運転車など大多數(shù)の技術(shù)分野で中國が米國に大きく依存していることが浮き彫りになったとし「米國に依存しない完全に新しいイノベーション経済國になるために、中國はよりオープンにならなければならない。それができなければ、閉鎖的な姿勢で経済の活力を殺す『アルゼンチン癥候群』に陥りかねない」と論じている。（翻訳?編集/川尻）