中國(guó)メディアの環(huán)球時(shí)報(bào)（電子版）に27日、韓國(guó)「経済危機(jī)世代」の困難な境遇に考えさせられるとするオピニオン記事が掲載された。筆者は中國(guó)社會(huì)科學(xué)院アジア太平洋?グローバル戦略研究院の王暁玲（ワン?シャオリン）副研究員。

記事によると、韓國(guó)は1970年代から90年代半ばまで比較的長(zhǎng)い期間、高度経済成長(zhǎng)を経験したが、97年のアジア通貨危機(jī)により韓國(guó)経済の高度成長(zhǎng)は突然終わりを迎え、「新経済自由主義改革」が急速に始まった。韓國(guó)では、就業(yè)の低迷と所得の二極化が徐々に深まり、社會(huì)情勢(shì)が大きく変化し、多くの社會(huì)問(wèn)題が顕在化した。70年代から90年代前半に生まれ、97年のアジア通貨危機(jī)後に労働市場(chǎng)に參入した人は「経済危機(jī)世代」と呼ばれる。

記事は、「経済危機(jī)世代」の最も顕著な経済的?社會(huì)的特徴として、長(zhǎng)期にわたる就職難、労働市場(chǎng)の二極化、社會(huì)競(jìng)爭(zhēng)の激化を挙げ、経済的自立ができなくなった「経済危機(jī)世代」にとって結(jié)婚や出産は必然の選択ではなくなったとした。

記事は、韓國(guó)統(tǒng)計(jì)庁が20日発表した統(tǒng)計(jì)調(diào)査によると、昨年の40～44歳女性の婚姻件數(shù)は1萬(wàn)949件で、20～24歳女性の1萬(wàn)113件より多かったこと、40代前半女性の婚姻件數(shù)が20代前半女性のそれを上回るのは2年連続であることに觸れた。

また、同庁が23日発表した「2022年韓國(guó)の社會(huì)指標(biāo)」によると、韓國(guó)國(guó)民の半數(shù)は結(jié)婚しなくてもよいと考えていること、10～20代の6割近くが「結(jié)婚しても子どもは産まなくてよい」と考えていることにも觸れた。

さらに、韓國(guó)の昨年の合計(jì)特殊出生率（1人の女性が生涯に産む子どもの推定數(shù)）は0．78で、統(tǒng)計(jì)を取り始めた70年以降で最も低かったことにも觸れた。

記事は、韓國(guó)政府は「経済危機(jī)世代」の困難な境遇を緩和するため、2000年から若者の雇用を促進(jìn)し出産を奨勵(lì)するための一連の社會(huì)福祉政策を次々に導(dǎo)入すると同時(shí)に、「學(xué)歴インフレ」現(xiàn)象に対処するため教育改革にも著手したが、これまでのところその成果は明らかではないとし、その原因として次の五つを挙げた。

まず、「社會(huì)問(wèn)題というものは特定の人々や特定の分野で発生するが、それを解決するには、社會(huì)エコシステムの全體的な調(diào)整が必要になることがよくある」とし、「経済危機(jī)世代」の就業(yè)と出産を抜本的に促進(jìn)するためには、「社會(huì)エコシステムをバランスよく整備し、政治?経済?社會(huì)など各分野の調(diào)整を共同で著手しなければならない」とした。

次に、「社會(huì)ガバナンスは受動(dòng)的は防止ではだめで、事前の積極的介入が必要だ」とし、韓國(guó)政府が経済?社會(huì)構(gòu)造の根本的な問(wèn)題という點(diǎn)に立って「経済危機(jī)世代」の困難な境遇に有効に対応できなかった重要な原因は、韓國(guó)の対応が危機(jī)によって強(qiáng)制され、余地が狹められてしまったことにあると指摘?！疙n國(guó)は、1997年のアジア通貨危機(jī)以前は常に経済発展に注意を払っていたが、社會(huì)分配と社會(huì)保障には十分な注意を払っていなかった」とし、「21世紀(jì)に入り、李明博（イ?ミョンバク）、樸槿恵（パク?クネ）、文在寅（ムン?ジェイン）の三政権の発展構(gòu)想は徐々に変化してきたが、社會(huì)の質(zhì)の向上は一夜にして成し遂げられるものではない」とした。

第三に、「若者の発展の機(jī)會(huì)に注意を払い、社會(huì)資源の分配において異なる世代バランスの取れた発展の問(wèn)題を考慮する必要がある」と指摘?！肝镔Yが相対的に乏しい時(shí)代に生まれ、高度経済成長(zhǎng)期に就職した世代は幸福感を得やすいのに対し、物資が相対的に豊かな時(shí)代に生まれ、経済低成長(zhǎng)期に求職した世代はストレス耐性が弱い」とし、「若者の発展は社會(huì)の活力の重要な源であるとともに、將來(lái)の社會(huì)の健全な発展のためにも必要で、若者の生活環(huán)境に一層の注意が払われ、能力を向上させる機(jī)會(huì)が與えられるべきだ」とした。

さらに、「社會(huì)ガバナンスには良好な世論環(huán)境が必要だ」とも指摘?！疙n國(guó)では、世代間の資源分配が社會(huì)の矛盾と対立を引き起こし、人々は社會(huì)の公平性に疑問(wèn)を投げかけ、社會(huì)福祉制度に不信感を抱いている。不必要な社會(huì)的対立を引き起こさないよう、安定して良好な世論環(huán)境の維持に常に注意を払い、特定の利益団體に影響されないようにする必要がある」とした。

最後に、「將來(lái)の産業(yè)発展のニーズに焦點(diǎn)を當(dāng)て、教育改革を積極的に実施し、社會(huì)全體が経済?社會(huì)発展のニーズを満たす職業(yè)観念を確立するよう導(dǎo)き、國(guó)民全體の教育水準(zhǔn)を向上させながら、中間層世帯における『學(xué)歴インフレ』問(wèn)題に注意を払い、警戒する必要がある」と指摘?！浮何▽W(xué)歴主義』に警戒し、一蕓に秀でた者も肉體労働者もみな社會(huì)から尊重されなければならない。同時(shí)に、將來(lái)の産業(yè)発展のニーズを満たすより多くの才能を育成するため、高等教育の専攻設(shè)置に対し將來(lái)を見(jiàn)據(jù)えた調(diào)整を行う必要がある」とした。（翻訳?編集/柳川）