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日中関係はおにぎり、私たちはお米の一粒―中國人學(xué)生

日本僑報社    2023年4月2日(日) 9時0分

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私は田麩のおにぎりを作っているうちに、中日関係はまるでおにぎりのようなもので、私たちはそのおにぎりのお米の一粒であると同時に、おにぎりを握る両手だという感じがしてきました。

近年、西安市內(nèi)のコンビニはますます多くなってきました。特にセブンイレブンなどの日系コンビニの食品は中國の若者に人気があり、「コンビニのグルメを探す」というブームが起きているそうです。私もセブンイレブンのおにぎりがとても好きです。美味しいし、種類もたくさんあります。最近はコンビニが商品を入荷後すぐに行かないと、自分が好きな味を買えなくなってしまいました。それで、自分で日本のおにぎりを作って食べてみたいと考えた私は、この考えをtandemという外國人と交流する機會を提供したり、お互いに語學(xué)の勉強もできるアプリにアップしました。

すると、既に友達になっている日本人の美穂からメッセージが屆きました?!杆饯毡兢韦摔辘巫鳏攴饯蚪踏à皮ⅳ菠毪琛¥蓼?、ラップの上に用意した半分の量のご飯を載せて、その上に具をおく。それから殘り半分のご飯を載せ、ラップで包んで握る。形を整えるイメージで、2、3回ほど軽く握れば十分だよ」「はい、分かった。ありがとう。今度作ってみる」。私がおにぎりを作るのは簡単でとても面白そうだと思っていると、美穂は突然質(zhì)問をしてきました。

「そういえば、おにぎりって中國語で何て言うの?」「fàn tuánという発音で、漢字で書くと『飯団』になるよ」「『飯団』ってちょっとおかしい感じだね。何か、グループみたいなイメージだ」「そうだね、確かにおにぎりって、お米の一粒一粒がたくさん集まって団體になっている。まさに、ご飯の団體なのよ」「なるほど。そう考えると、『飯団』はすごく意味深い言い方だと思う」

この美穂とのやりとりは私の中に強い印象を殘しました。その後、私はセブンイレブンでおにぎりを見かけるたびに、ご飯の団體だなあというイメージが浮かんできます。

そしてある日、私はおにぎりを作るための必要な食材を用意し、美穂から教えてもらった作り方で作り始めました。私は田麩のおにぎりを作っているうちに、中日関係はまるでおにぎりのようなもので、私たちはそのおにぎりのお米の一粒であると同時に、おにぎりを握る両手だという感じがしてきました。

初めて自分で作ったおにぎりは、とてもおいしくできました。私はこの事を美穂に報告した後、自分の考えを話してみました。美穂は「李さんの例えはとてもいい。お米といえば、元來粘りがある。この性質(zhì)があるからこそ、おにぎりになれる。日本と中國の間に、何か粘りになるものがあればいいよね。そして、その具は日中友好を支える人々の信念だと思う。具の種類はいろいろあって、日中友好の支え方も様々だ」と感想を言ってくれました。

これまでおにぎりはただ日本の食べ物の一つでしたが、美穂との交流を通して、おにぎりと飯団に対して意識を改めました。それをきっかけに、私は中日間の親近感の素が実は日常生活の中にたくさんあることに気づきました。美穂が言ったように、今の中國と日本の間に粘りとなるものが欠けているのは、つまり、私たちに親近感につながる物を発見しようとする意識が欠けているからなのではないでしょうか。

従って、中日の「粘り」となる親近感を高めるために、私たちがするべきことは意識転換です。そのためには、相手の外観だけを見て理解したつもりになるのではなく、その細部や背景にも注目し、丁寧に観察する心構(gòu)えを持つ必要があります。このような心構(gòu)えがあれば、私たちは日常生活の中の極普通な物事の中にお互いの國への親近感を抱く何かを発見し、高めるきっかけを作ることができます。

これからの中日交流において、私たちはおにぎりを握るように、優(yōu)しく軽く、友好のイメージを持って両國の関係を扱わなければなりません。そして、親近感を発見する意識を持っている人々はじんわりと両國間の親近感の「粘り」になって、おいしいおにぎりあるいは飯団を作り上げることができるでしょう。

■原題:おにぎりと飯団と私たち

■執(zhí)筆者:李月(西北大學(xué))

※本文は、第18回中國人の日本語作文コンクール受賞作品集『日中「次の50年」――中國の若者たちが日本語で綴った提言』(段躍中編、日本僑報社、2022年)より転載?編集したものです。文中の表現(xiàn)は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報社の許可を得て掲載しています。

※記事中の中國をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現(xiàn)地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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