華為技術(shù)（ファーウェイ）は3月31日午後、広東省深セン市內(nèi)で2022年（1－12月）の業(yè)績(jī)発表會(huì)を開(kāi)催した。売上高は6423億3800萬(wàn)元（約12兆4000億円）で、前年の6368億700萬(wàn)元と比べて0．87％の微増だった。純利益は前年比68．7％減の355億6200萬(wàn)元（約6870億円）と大きく落とした。一方で、研究開(kāi)発費(fèi)には過(guò)去最高の1615億元（約3兆1200億円）を投じた。また、事業(yè)分野別では、通信會(huì)社以外の企業(yè)への売上高が前年比30．0％増と大きく伸びた。

研究開(kāi)発費(fèi)が対売上高比でも絶対額でも過(guò)去最高に

発表會(huì)にあたって同社の徐直軍輪番會(huì)長(zhǎng)は、自社の狀況を「寒梅」に例えて「厳寒に耐えたからからこそ香気を放つ」と表現(xiàn)して、ファーウェイは巨大な重圧に直面しているが、顧客やパートナーの信頼と強(qiáng)力な投資によって「生存」と「発展」を?qū)g現(xiàn)しつづける説明した。なお、中國(guó)では古くから、「梅花」が「特に高貴な花」とされている。

ファーウェイの経営については、研究開(kāi)発への巨額な資金投入が特徴的だ。かねてから売上高の10％以上を研究開(kāi)発費(fèi)に充てることを「鉄則」にしているが、21年には売上高の22．4％を研究開(kāi)発費(fèi)に充てた。2022年に投じた研究開(kāi)発費(fèi)はさらに増加して売上高の25．1％に相當(dāng)する1615億元に達(dá)した。ファーウェイの22年における研究開(kāi)発費(fèi)は、売上高に対する比率でも絶対額でも過(guò)去最高だった。

ファーウェイの22年末時(shí)點(diǎn)での研究開(kāi)発要員は全職員の55．4％に相當(dāng)する11萬(wàn)4000人に達(dá)した。また同時(shí)點(diǎn)での全世界における特許件數(shù)は12萬(wàn)件を超えた。

ファーウェイの場(chǎng)合、自らが有する知的財(cái)産の「囲い込み」を避ける特徴もある。會(huì)社としての目標(biāo)は顧客に「よりよい體験」を提供することなので、例えば自社が持つ技術(shù)をパートナー企業(yè)に提供し、パートナー企業(yè)がその技術(shù)を利用して、より良質(zhì)な部品や製品を開(kāi)発するなどだ。日本企業(yè)ともこのような提攜を行っており、例えばスマートフォンのカメラで鮮明な畫(huà)像を得るために重要な部品であるアクチュエーターを改良してスマートフォンのカメラの性能を大きく向上させたなどの実績(jī)があるという。

「企業(yè)向け業(yè)務(wù)」には大きな“伸びしろ”が

ファーウェイは自社事業(yè)を「通信事業(yè)者向け業(yè)務(wù)」「企業(yè)向け業(yè)務(wù)」「端末業(yè)務(wù)」の3種に大別している?！钙髽I(yè)向け業(yè)務(wù)」とは、通信事業(yè)者以外の企業(yè)を顧客とする事業(yè)だ?！付四I(yè)務(wù)」は消費(fèi)者向け製品の販売以外にも、政府や企業(yè)などを顧客とする商用端末製品の製造販売も含む。

22年の「通信事業(yè)者向け業(yè)務(wù)」の売上高は前年比0．9％増の2839億7800萬(wàn)元（約5兆4900億円）だった。同業(yè)務(wù)の中で大きな比重を占めてきた5G基地局建設(shè)などが一巡したために、大きな需要増は発生しなかったと考えられる。

一方で、「企業(yè)向け業(yè)務(wù)」の売上高は前年比30％増の1331億5100萬(wàn)元（約2兆5700億円）と大きく伸びた。「企業(yè)向け業(yè)務(wù)」は売り上げ規(guī)模で「通信事業(yè)者向け業(yè)務(wù)」や「端末業(yè)務(wù)」にまだ水を開(kāi)けられているが、「伸びしろ」が大いにある業(yè)務(wù)分野と考えられる。

同社は、有望視できる個(gè)別事業(yè)に特化して取り組む「軍団」と呼ばれる組織を設(shè)立している。ニーズの把握や掘り起こしから、研究開(kāi)発、生産、アフターサービスなどを一貫して行う組織で、軍組織が兵站から現(xiàn)場(chǎng)、さらには食料の確保や醫(yī)療まで自己完結(jié)型で取り組むことに発想を得た命名という。ファーウェイの「軍団」は「炭鉱軍団」「スマート道路軍団」「稅関?港灣軍団」「スマート太陽(yáng)光発電軍団」「データセンタインフラ軍団」など、同社の「企業(yè)向け業(yè)務(wù)」に分類(lèi)される場(chǎng)合が多い。

「端末業(yè)務(wù)」の22年における売上高は前年比11．9％減の2144億6300萬(wàn)元（約4兆1500億円）だった。米國(guó)による部品の供給制限などが響いているとされる。

米國(guó)がファーウェイに対する圧力を本格化したのは19年ごろだった。ファーウェイ側(cè)の説明によると、それより早い時(shí)期に米國(guó)側(cè)の動(dòng)きを想定しはじめており、12年には米國(guó)などから部品の供給を止められた場(chǎng)合などに備えて、中國(guó)國(guó)內(nèi)でも代替品を製造できる「スペアタイヤ計(jì)畫(huà)」を始動(dòng)した。同計(jì)畫(huà)が大きく動(dòng)きはじめたのは米國(guó)側(cè)の動(dòng)きが本格化して以降だったが、それでも高性能のチップの開(kāi)発などで成果を上げ始めている。

自動(dòng)車(chē)製造はしないと改めて斷言

ファーウェイの動(dòng)きについては、自動(dòng)車(chē)関連事業(yè)についても注目されている。ファーウェイは完成車(chē)を製造する考えはないと繰り返し表明してきたが、最近になりファーウェイが技術(shù)を提供する個(gè)別の自動(dòng)車(chē)名に「華為」の中國(guó)語(yǔ)ローマ字表記である「HUAWEI」が使われるようになったことで、「やはり完成車(chē)の製造を目指すのでは」との聲が再燃した。

徐輪番會(huì)長(zhǎng)は3月31日の発表會(huì)で、同社は完成車(chē)を作るのではなくて、自社の技術(shù)によって自動(dòng)車(chē)製造會(huì)社を支援する役割りを貫くと改めて説明した。また、ファーウェイでは同日、「完成車(chē)製造は手掛けない」という有効期間5年間の決議が成立したという。

徐輪番會(huì)長(zhǎng)によると、ファーウェイは各種決定について有効期間を定めているが、有効期間は最長(zhǎng)で5年と定められている。この規(guī)則に従って自動(dòng)車(chē)製造を手掛けないとする決定の有効期間が定められたが、5年後には改めて同様の決定を行うだろうという。

徐輪番會(huì)長(zhǎng)はまた、「HUAWEI」の名を追加した自動(dòng)車(chē)名について「一部の個(gè)人、企業(yè)、パートナーがファーウェイというブランドを亂用している。常に取り締まりを続けている」と説明した。徐輪番會(huì)長(zhǎng)はさらに「ファーウェイが30年以上かけて構(gòu)築してきたブランドは、だれにも亂用させない。ファーウェイは車(chē)を作っておらず、いかなるブランドの車(chē)も持っていない。ファーウェイのブランド名を自動(dòng)車(chē)ブランド名に使うことを厳禁する。旗艦店などの內(nèi)部宣伝材料も整備し、本來(lái)の戦略に回帰させる」と述べた。（翻訳?編集/如月隼人）