ファッションブランド「ディオール（Dior）」の新たな広告寫真が東洋人蔑視として物議を醸している中、ブランドアンバサダーを務(wù)める中國(guó)の女優(yōu)ディリラバ（迪麗熱巴）に対しても、態(tài)度を明確にするよう求める聲が中國(guó)版ツイッター?微博（ウェイボー）などで上がっている。

このほどディオールがSNSで公開した広告寫真は、アジア系女性モデルの目がクローズアップされ、指で目尻を斜めにつり上げたものだった。このポーズは以前から、歐米人が東洋人の特徴をとらえて侮蔑する意味を示すジェスチャーという見方もあるため、ウェイボーでは東洋人、あるいは華人蔑視だと批判の聲が上がっている。

なお、ディオールでは21年にもアジア人モデルを使った寫真が、歐米人が華人を示すステレオタイプのような表情、イメージを強(qiáng)調(diào)させているとして物議を醸した。また昨年も、オリジナルデザインとして発表したスカートが、中國(guó)の明代が起源となる「馬面裙」と呼ばれる衣裝に酷似していたため、カルチャーアプロプリエーション（文化の盜用）を指摘されている。このため、今回の広告寫真については「懲りない」「またか」といった聲もウェイボーでは多い。

今年2月、アンジェラベイビー（楊穎）に代わってディオールのアンバサダーに起用されたばかりの人気女優(yōu)ディリラバだが、この騒ぎをめぐって思いがけず注目を集めることに。もともとアンバサダー起用が明らかになった當(dāng)時(shí)から、ディオールの過去の“悪事”が理由でファンからは心配の聲も上がっていたが、今回の広告寫真に不快感を示す人からは、ディリラバにもアンバサダー契約中止といった強(qiáng)い態(tài)度を求める聲が大きくなっている。（Mathilda）