米電気自動(dòng)車（EV）大手のテスラが中國?上海市浦東新區(qū)に大型蓄電池「メガパック」の工場を建設(shè)する自由貿(mào)易試験區(qū)臨港新區(qū)管理委員會(huì)との契約締結(jié)式が9日、行われた。中國の3月のEV販売臺(tái)數(shù)は前年同月比約34％増と好調(diào)。新工場は年約40ギガワット時(shí)で、メガパックを年間1萬基生産する見込みだ。

中國自動(dòng)車工業(yè)協(xié)會(huì)が11日発表した3月の新車販売臺(tái)數(shù)は、前年同月比9．7％増の245萬1000臺(tái)だった。前年実績を上回るのは2カ月連続。1～3月の販売臺(tái)數(shù)は前年同期比6．7％減の607萬6000臺(tái)だった。同協(xié)會(huì)は國內(nèi)の自動(dòng)車市場について「依然として弱含みであり、國內(nèi)の有効需要はまだ完全には放出されていない」との見方を示している。

こうした中、EVなどなどの新エネルギー車の販売は好調(diào)だ。3月単月では前年同月比34．8％増の65萬3000臺(tái)で、1～3月では前年同期比26．2％増の158萬6000臺(tái)と伸びが続いている。新車販売全體に占める割合は、いずれも4分の1を占めている。

大都市を中心とした新エネルギー車に対するナンバープレートの取得優(yōu)遇など中國當(dāng)局が普及を後押ししているほか、テスラや中國のEVメーカーによる値下げ合戦も激しくなっていることが販売を押し上げているとみられる。

國営新華社通信によると、上海の新工場はテスラにとっては米カリフォルニア州ラスロップに次ぐ2カ所目のメガパック生産拠點(diǎn)。臨海新區(qū)にあるEV工場「ギガファクトリー3」に続く大規(guī)模対中投資となる。エネルギー貯蔵製品への需要が高まっていることを受け、中國で生産量の拡大を図る。

製品の供給先としては世界市場を念頭に置き、2023年第3四半期（7～9月期）に著工し、24年第2四半期（4～6月期）に操業(yè)を開始する計(jì)畫だ。テスラの超大型商用蓄電池はギガワット時(shí)規(guī)模の低コスト?高密度の公共事業(yè)に対応し、柔軟性が一大特徴。バッテリーモジュール、インバーター、溫度システムといつでも一體化して設(shè)置でき、電力網(wǎng)の安定性と持続可能性を支援する。

臨港新區(qū)は今後、新エネルギーおよびエネルギー貯蔵産業(yè)についての発展計(jì)畫を作成し、重點(diǎn)企業(yè)と大規(guī)模プロジェクトの集中を加速。上海や全國の新エネルギーとエネルギー貯蔵の産業(yè)群の新たな重要拠點(diǎn)になることを目指すという。（編集/日向）