2023年4月18日、獨(dú)國際放送局ドイチェ?ヴェレの中國語版サイトは「世界がインフレにあえぐ中、中國はデフレを懸念しているのか」とする記事を掲載した。

記事は、中國の國家統(tǒng)計(jì)局が18日に発表した今年1?3月期の同國國內(nèi)総生産（GDP）が前年同期比4．5％増と、前の四半期や昨年1年間の成長率を上回ったと紹介。同じ日にシティバンクが発表した報(bào)告でも、新型コロナの積極的な経済回復(fù)により同國の今年の予想経済成長率が5．7％から6．1％に引き上げられたと伝えた。

そして、中國政府が好調(diào)の要因について、生産需要が穏やかに回復(fù)し、雇用と物価も全體的に安定しており、國民所得が増え続けていると説明し、物価については消費(fèi)者物価指數(shù)（CPI）が前年同期比1．3％増となったことに觸れて「市場の商品、サービスの供給が全體的に充足しており、緩やかな物価上昇レベルを保っている」と評したことを紹介している。

その上で、先ごろ一部の経済學(xué)者やアナリストからはデフレを中國経済が直面する課題に挙げるケースが多くなっていることに言及。この見方について國家統(tǒng)計(jì)局の報(bào)道官が「中國経済にデフレは起きていない。CPIの上昇率が前年より低いのは、季節(jié)的な要因、一部食品?エネルギー価格の低迷、自動(dòng)車価格の下落、地政學(xué)、新型コロナといった要因を含む『段階的要因』によるものであり、次の段階に入れば物価は安定的に回復(fù)し、価格も徐々に上昇する。いわゆるデフレの狀態(tài)は起こっていない」とコメントしたことを伝えた。

また、上海華東理工大學(xué)商學(xué)院の副教授でマクロ経済學(xué)者の瀋凌（シェン?リン）氏も「中國の今の現(xiàn)象はデフレではなく、インフレ率が低すぎるということ。CPIが相対的に低いというだけのことだ。デフレの定義は物価の全體レベルが下がり続けることだが、中國の物価はマイナス成長していない」との見方を示したとしている。

記事は一方で、國家統(tǒng)計(jì)局の報(bào)道官も國民の消費(fèi)意欲を高めることが必要との認(rèn)識(shí)を示しており「次の段階ではさまざまな策を講じて國民所得を増やすとともに質(zhì)の高い供給を積極的に増やし、消費(fèi)の拡大と供給側(cè)の構(gòu)造改革を効果的に結(jié)びつけて、消費(fèi)の潛在力を解き放つことだ」と語ったことを紹介した。（翻訳?編集/川尻）