2014年7月17日、証券日報によると、メルケル獨首相は7月6?8日にかけて7回目の訪中を行った。この訪中は中獨関係のさらなる発展を示すと同時に、新たなシグナルを発することとなった。両國は電気自動車（EV）分野での協(xié)力、EV充電プラグの統(tǒng)一を決定した。これに引き続き、中國は7月10日に米國と交渉し、EVの発展がその內(nèi)容の一つとなった。

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充電プラグの統(tǒng)一化はEV発展の鍵である。また、ドイツ、日本、米國の自動車メーカーにとって、中國が不可欠な市場であることは否定できない。EVをめぐる?yún)f(xié)力は中國政府の態(tài)度を示している。

中國社會科學院國際問題専門家の張國慶（ジャン?グオチン）氏は取材に応じた際に、「メルケル首相の7回目の訪中により、歐州諸國（特にドイツ）との全面的な協(xié)力を強化していくという中國の意志が示された。米中関係もまた、世界で最も重要な関係の一つだ。両國には食い違いと衝突があるが、良好な協(xié)力関係を維持している」と指摘した。

◆中獨、充電プラグを統(tǒng)一化

メルケル首相と中國工業(yè)?情報化部の苗［土干］（ミャオ?ウェイ）部長は8日、中獨EV協(xié)力プロジェクトを共同発表した。これは中獨EV充電プロジェクトの正式な始動を意味する。雙方の合意內(nèi)容によると、今後中國とドイツが生産するEV充電プラグの基準は、車の機能性と安全性を損ねないことを前提とし完全統(tǒng)一化される。合意內(nèi)容によると、中獨のEVは最終的に、充電施設の完全な共有を?qū)g現(xiàn)する。

基準統(tǒng)一は簡単なことではない。中國電力企業(yè)連合會標準化センター副センター長、エネルギー業(yè)界EV充電施設標準委員會秘書長の劉永東（リウ?ヨンドン）秘書長は、「充電プラグの基準は単なるサイズの問題ではなく、その物理的な構(gòu)造、材料?機械の特質(zhì)、電気の安全の特質(zhì)、充電回路、通信システムを含む一連の充電ソリューションプランに関わってくる。EVの充電回路、充電器、充電施設の調(diào)整により、充電の安全かつ信頼可能な統(tǒng)一化が実現(xiàn)できる。プラグを交換するだけでは、充電の安全性に不安が殘される」と指摘した。

EVは中國自動車産業(yè)に「カーブでの追い越し（ガソリン自動車からEVへの転換期というカーブを活用して先進諸國を追い越す）」のチャンスを與える。中國メーカーはEVの開発に本腰を入れており、國も政策面から力強く支援している。便利でスムーズな充電の実現(xiàn)は、EV産業(yè)の発展の鍵だ。これらを背景とし、基準の統(tǒng)一が焦眉の急となっている。ゆえに中獨の今回のプラグの協(xié)力には、重要な意義がある。

劉氏は、「駐車場の各充電施設の差込口がばらばらで、中國の國家標準、米國のSAE、日本のCHAdeMO、歐州のComboが同時に存在すれば、オーナーにとって非常に面倒だ」と述べた。

◆中獨の協(xié)力、矛先は日本車に

中獨のEVの充電プラグが完全に統(tǒng)一されれば、北京汽車、比亜迪、BMW、ベンツなどの自動車メーカーが生産する新エネ車は、完全に統(tǒng)一されたプラグを採用することになる。

中國はドイツとの協(xié)力の他に、米國とも協(xié)力を進めている。米中両國は7月10日、戦略?経済?人文の約300件の協(xié)力を決定した。EVの発展も、その內(nèi)容の一つだ。中國科學技術部（省）の萬鋼（ワン?ガン）部長は、「個人用EVのインフラ整備の推進が極めて重要だ」と強調(diào)した。

張氏は中獨の協(xié)力について、「中國は、歐州諸國との全面的な協(xié)力を強化するという意志を示した。中獨の協(xié)力は、中國と歐州の協(xié)力のモデルとされてきた」と分析した。

日本は中國との間に、EVに関する合意を形成していない。周知の通り、日本車は中國市場で高いシェアを占めており、トヨタ、ホンダ、日産などの人気が高い。しかし日本車の中國での運命は、政治的な影響を受けやすい。

中國自動車工業(yè)協(xié)會のデータによると、ドイツ車の2014年上半期のセダン販売臺數(shù)は全體の28．47％、日本車は16．61％、米國車は16．24％、韓國車は10．86％、フランス車は5．01％を占めた。日本と米國のセダン販売臺數(shù)の増加率は、前年同期をやや下回った。

上半期のセダン販売トップ10社のうち、一汽トヨタの販売臺數(shù)のみが前年同期比でやや減少し、上海GMは微増した。その他の企業(yè)、一汽VW、上海VW、北京現(xiàn)代などは高い増加率を示した。

消費者の日本車に対する評価は高いが、日本車の中國での発展は、すでに高度成長を終えた。日中関係の悪化後、「回復」、「緩慢な回復」が、日本メーカーが頻繁に口にする言葉となった。しかし販売臺數(shù)を激減させ、復活の道を歩ませた重要な要因である日中関係には、好転の兆しが見えていない。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/YF?編集/武藤）