2023年5月17日、中國新聞網(wǎng)は、中國で4月の家計預(yù)金殘高が大幅に減少したことが明らかになったと報じた。

記事は、中國人民銀行（中央銀行）が先日発表したデータで、4月の人民元預(yù)金額が前月比で4609億元（約9兆円）、前年同月比で5524億元（約11兆円）減少したほか、1?3月に9兆9000億元（約194兆円）増加した家計預(yù)金殘高が4月の1カ月だけで1兆2000億元（約24兆円）減ったことが明らかになったと紹介した。

そして、復(fù)旦大學(xué)金融研究院の専門家が「資本市場の安定、金融商品の回復(fù)に伴って市民の財テクに対するモチベーションが徐々に戻りつつある」と語るとともに、金の価格上昇や預(yù)金利率の斷続的な低下も預(yù)金額減少に拍車をかけているとの見方を示したと伝えた。

また、今年1?3月に中國人民銀行が実施したアンケート調(diào)査で「消費(fèi)を増やす」が前四半期比0．5ポイント増の23．2％に、「投資を増やす」が同3．3ポイント増の18．8％となったことを紹介するとともに、國家統(tǒng)計局が今月16日に発表したデータで、4月の社會消費(fèi)財小売額が前年同期比18．4％増の3兆4910億元（約68兆円）となり、増加幅が3月より大きく上昇したことを伝えた。

その上で、同局の付凌暉報道官が「消費(fèi)シーンの秩序ある回復(fù)に伴い、市民の消費(fèi)意欲が徐々に高まっている。特にサービス性消費(fèi)で顕著な改善が見られ、販売額が持続的に拡大している?，F(xiàn)在、消費(fèi)回復(fù)はなおも初期段階にあり、市民の消費(fèi)能力や消費(fèi)意欲にはまだまだ大きな伸びしろがある。経済の好転、雇用の増加、消費(fèi)環(huán)境の改善に伴い、わが國の消費(fèi)は引き続き力強(qiáng)く成長する見込みだ」と述べたことを紹介している。（翻訳?編集/川尻）