華為技術(shù)（ファーウェイ）は2023年通年の攜帯電話出荷目標(biāo)臺(tái)數(shù)を従來の3700萬臺(tái)から、4000萬臺(tái)に上方修正したとされる。臺(tái)灣メディアの工商時(shí)報(bào)などが伝えた。サプライチェーンからの情報(bào)で明らかになったという。スマートフォン業(yè)界が低迷する中で、ファーウェイは異例の「伸びしろ感」を示している。

上方修正幅は大きくないが業(yè)界の現(xiàn)狀見れば異例中の異例

上方修正幅は従來比約8．1％の300萬臺(tái)で、規(guī)模としてはそれほど大きくない。しかし、世界的にみても中國(guó)國(guó)內(nèi)でも攜帯電話市場(chǎng)は22年から低迷している。主力メーカーの中で販売臺(tái)數(shù)を情報(bào)修正したのは、ファーウェイぐらいのものと見られている。中國(guó)の他のメーカーでは逆に、下方修正する例が目立つ。

ファーウェイは米國(guó)による同社制裁が始まると、自社の攜帯電話ブランドブランドの栄耀（オナー、HONER）を分離し、さらに深セン市智信新信息技術(shù)に売卻した。HONERの攜帯電話販売臺(tái)數(shù)は年間6000萬臺(tái)程度で、ファーウェイの攜帯電話販売は、HONERを手放してから低迷が続いた。また、ファーウェイブランドの攜帯電話の市場(chǎng)に対する影響力も、かつてを考えれば相當(dāng)に弱まったとされる。

ファーウェイ製の攜帯電話で特に目立つのは折り畳み式のスマートフォンで、ファーウェイの折り畳み式スマートフォンは23年通算で最大300萬臺(tái)出荷されると見られている。

香港に本社を置く市場(chǎng)調(diào)査會(huì)社のカウンターポイント?テクノロジー?マーケット?リサーチリサーチによると、22年の中國(guó)大陸部におけるスマートフォン市場(chǎng)ランキングで、ファーウェイは上位5位から転落して、シェア7．9％の第6位だった。第1位はから第3位はVivoの19．2％、アップルの18％、OPPOの17．5％だった。HONORはシェア16．2％で第5位に食い込んだ。

中國(guó)大陸部では、新型コロナウイルス対策の緩和後、消費(fèi)は回復(fù)しつつあるが、予想されたほどではないとされる。スマートフォンの販売臺(tái)數(shù)は前年比14％減で、過去10年間で最も振るわなかった。スマートフォンの売上は、23年になっても低迷している。ファーウェイの出荷目標(biāo)の情報(bào)修正は、スマートフォン需要の全面的な回復(fù)を意味するものではないが、それにしても明るい材料と見なされている。

米政府の制裁で受けた二大打撃を著実に修復(fù)中

ファーウェイがスマートフォン市場(chǎng)で低迷した要因には、主に2點(diǎn)があった。第1點(diǎn)は、米國(guó)政府がファーウェイに対する制裁を発動(dòng)したことに伴い、グーグルがファーウェイとの関係を斷ったことだった。ファーウェイの攜帯電話はその後もグーグルが開発したアンドロイドOSを使い続けることはできたが、グーグルモバイルサービス（GMS）を使用することは出來なくなった。

GMSには、グーグルマップ、Gメール、検索、ユーチューブ、アンドロイドのアプリケーションストアなどのサービスだけでなく、開発者向けに提供されるGMS コア（GMS Core）も含まれている。攜帯電話にGMS コアがインストールされていない場(chǎng)合、GMS コアを利用して開発されたアプリケーションを利用することはできない。

中國(guó)國(guó)內(nèi)では、GMS関連サービスと同様の機(jī)能を持つサービスが充実しているので、ファーウェイ製スマートフォンが中國(guó)國(guó)內(nèi)で受けた打撃は限定的だったが、海外市場(chǎng)では大打撃を受けた。しかしファーウェイはGMS コアに相當(dāng)する自社のモバイルサービスである「HMS」および「HMSコア」を開発?発表した。「HMSコア」はオープンソースなので外部業(yè)者もアプリなどの開発が可能だ。ファーウェイには海外のソフトメーカーにもファーウェイ製攜帯電話に対応するソフトを開発してもらうことで、HMSの手薄な部分を補(bǔ)完する狙いもあったとされる。

ファーウェイのスマートフォンについて、米國(guó)政府絡(luò)みで第2の打撃となったのが、多くの部品が調(diào)達(dá)できなくなったことだ。しかしファーウェイの端末ビジネスグループの何剛COO（最高執(zhí)行責(zé)任者）は3月時(shí)點(diǎn)で、「ファーウェイはこの數(shù)年で、1萬3000種以上の代替デバイスや代替部品を開発するなど、多くの困難を克服してきた」と述べた。

ファーウェイはかつては半年に1度、スマートフォンの新製品を発表していたが、そのペースを保てなくなっていた。しかし何COOは、部品などの供給はすでに安定を取り戻しつつあり、製品発表のペースは従來通りに戻ると述べた。またファーウェイは5月9日に、ドイツのミュンヘンで攜帯電話の新たな「P60シリーズ」を発表した。同社が攜帯電話関連で海外での大型発表會(huì)を開催するのは約4年ぶりだった。今後は中東、アフリカ、アジア太平洋、中南米などで発表會(huì)を順次実施するという。

「最高の體験をもたらす」……一貫した信念が追い風(fēng)をもたらした

ファーウェイがスマートフォン市場(chǎng)で苦境にありながらも中國(guó)國(guó)內(nèi)で持ちこたえ、23年になってからは回復(fù)している背景には、ファーウェイがスマートフォン分野で好調(diào)だった時(shí)期に素晴らしい製品を生み出していた「財(cái)産」があるとの見方がある。ファーウェイは顧客が個(gè)人消費(fèi)者であれ法人などであれ、自社製品やサービスによって「最高の體験をもたらす」ことを社是としてきた。そのことが苦境に合っても「生きた」との見方だ。

中國(guó)のポータル/情報(bào)サイトの捜狐は5月12日付で、ファーウェイの4Gスマートフォンは売れ行きが好調(diào)として、理由を分析する記事を掲載した。

同記事は、ファーウェイが部品不足のために5Ｇ対応スマートフォンをなかなか出せていない狀況に注目した。4G対応スマートフォンに頼らねばならない狀況だ。しかし、中國(guó)國(guó)內(nèi)の5Gネットワークには現(xiàn)狀で問題が存在するという。5Gユーザーが急増したために通信速度が十分に上がらず、狀況のよくない一部の5Ｇ基地局が十分に機(jī)能しなくなったなどだ。そのため、5G対応スマートフォンでは使い勝手が悪い狀況も出現(xiàn)した。

しかしファーウェイは4G攜帯時(shí)代にあっても、「最適な製品」を世に出すことに極めて熱心に取り組んできた。そのため、ファーウェイのスマートフォンは5Ｇに対応していなくても、使い勝手が極めてよいとの評(píng)価を受けたというのだ。

ファーウェイのスマートフォンは中國(guó)國(guó)內(nèi)市場(chǎng)での23年第1四半期（1－3月）のシェアは、前年同期比3．0ポイント上昇の9．2％だった。ファーウェイは中國(guó)市場(chǎng)で同期にプラス成長(zhǎng)を達(dá)成した唯一のスマートフォンブランドであり、売上臺(tái)數(shù)は前年同期比41％増だった。（翻訳?編集/如月隼人）