2023年5月29日、環(huán)球網(wǎng)は、奇跡とさえ呼ばれ始めたインド経済の成長の背景に「時(shí)限爆弾」が隠されているとする記事を掲載した。

記事は、新たな議會(huì)ビルの落成や7％に近い経済成長率、中國を抜いて人口世界一になるなど、インドに関する一連のポジティブな情報(bào)が世界の注目を集め、「経済の奇跡」という言葉さえもが國內(nèi)で取り沙汰されていると紹介する一方で、米CNNがこのほど実施した現(xiàn)地の青年らへのインタビューにより、就職難など市民生活上の問題が引き続き大きく立ちはだかっていることが明らかになったと伝えた。

そして、28歳の清掃員の男性が「小さい頃から勉學(xué)で運(yùn)命を変えられるという言葉を信じ、修士號(hào)まで取得したにもかかわらず、今の仕事は清掃員。こんなにいっぱい勉強(qiáng)したのに相応の職に就けないことに憤りを覚えている。これは政府の問題。人々のためにもっと多くの雇用を創(chuàng)出すべきだ」と語ったことを紹介した。

その上で、インドの人口構(gòu)造は全體的に若く、生産年齢人口が10年後には10億人を突破する見込みである一方、失業(yè)率は高止まりしていると指摘。昨年12月には全人口の40％を占める25歳以下の45．8％が仕事に就けていないというシンクタンクによる統(tǒng)計(jì)結(jié)果も出ていると伝えた。

また、インドでは子どもの頃から激しい競(jìng)爭(zhēng)に直面し、多くの家庭が高額の費(fèi)用をわが子の勉學(xué)に投じると紹介。さらに、競(jìng)爭(zhēng)に勝って大學(xué)に入り、卒業(yè)した後も再び過酷な競(jìng)爭(zhēng)にさらされることになり、例えば、公務(wù)員になるためには試験に向けて「自動(dòng)車3、4臺(tái)分」の學(xué)費(fèi)が必要になる一方で、採用率はわずか1％と非常に低いとした。そして、競(jìng)爭(zhēng)は公務(wù)員だけでなく、比較的安定した生活ができるという鉄道業(yè)界でも2019年には3萬5000人の雇用を1250萬人が爭(zhēng)ったと伝えた。

さらに、就職難は人材の國外流失を引き起こしており、昨年のインド人留學(xué)生77萬人のうち英國への留學(xué)が14萬人を占め、その多くが「インドに帰っても仕事に就けないから」と現(xiàn)地就職を目標(biāo)に勉學(xué)に勵(lì)んでいるとした。

記事は最後に、香港の英字紙サウスチャイナ?モーニング?ポストが先日発表した文章の中で「メディアや世論はインドのいわゆる『黃金時(shí)代』を過度に宣伝しているが、その本質(zhì)は厳しい経済狀況に美しいビジョンでふたをしているに過ぎない?，F(xiàn)在の厳しい雇用狀況は、インドの『人口ボーナス』を『人口負(fù)擔(dān)』に変えてしまっている」と評(píng)したことを紹介した。（翻訳?編集/川尻）