日中平和友好條約45周年 今こそ趙樸初「心不退」精神で

小島康譽    2023年6月9日(金) 9時10分

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中國駐大阪総領(lǐng)事館と中國外文局アジア太平洋広報センター共催の「中日平和友好條約締結(jié)45周年記念?ドキュメンタリー『日本?中國の架け橋 趙樸初』放映會および中日仏教友好座談會」に招かれた。

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中國駐大阪総領(lǐng)事館と中國外文局アジア太平洋広報センター共催の「中日平和友好條約締結(jié)45周年記念?ドキュメンタリー『日本?中國の架け橋 趙樸初』放映會および中日仏教友好座談會」に招かれた。6月6日ウェスティン都ホテル京都の會場には中國仏教協(xié)會代表団21名ふくめ百人近くが參加。薛剣総領(lǐng)事(大使級)が中國仏教協(xié)會會長として中日仏教交流などに盡力された趙樸初先生の業(yè)績を稱え、中日平和友好條約締結(jié)45周年に今回イベントを開催する意義などを中國語で挨拶された。中國外文局側(cè)代表のビデオメッセージ、呉江浩中國大使の挨拶代読と続いた。翻訳イヤホンで日本語が流れた。


その他の寫真

趙樸初先生(1907-2000)は安徽省太湖出身の仏教學(xué)者、居士、社會活動家。上海仏教協(xié)會秘書?四明銀行行長?上海少年村村長?上海市人民政府政法委員會副主任?中日友好協(xié)會副會長?中國赤十字會副會長?中國仏教協(xié)會會長?中國仏學(xué)院院長?中國人民政治協(xié)商會議副主席などを歴任された。日本はじめ各國仏教界との交流にも盡力された?!喝毡?中國の架け橋 趙樸初』では、趙先生の日中交流の様々な活動が映し出された。座談會では中國仏教協(xié)會諸師6人と日本の各宗諸師8人が交互に趙先生の業(yè)績や交流などを話された。筆者は指名されなかった。



趙樸初先生は佛教大學(xué)名譽博士でもあった。それは同大學(xué)の水谷幸正學(xué)長との深い仏縁に起因している。水谷先生も仏教交流がアジアの平和を守る一環(huán)になると、中國?韓國?北朝鮮の仏教界と交流を重ねられた。中國仏學(xué)院でも度々法話をされた。水谷先生の仏弟子である筆者は趙樸初夫妻に數(shù)度お會いし、深い見識と優(yōu)しい人柄に魅せられた。新華社記者らと出版した「日中共同ニヤ遺跡學(xué)術(shù)調(diào)査」の寫真集『夢幻尼雅』(民族出版社1995)では書名を書いて頂いた。




趙樸初先生は2000年5月21日逝去された。當(dāng)日、中國新疆ウイグル自治區(qū)ウルムチで訃報に接し、水谷先生に電話?!袱工挨诵肖堡胜い韦谴恧菑t問して」と言われ、急ぎ北京へ戻り水谷先生名代として、中國仏教協(xié)會および會長宅へ弔問。趙先生のにこやかに微笑まれた遺影に誦経した。國務(wù)院などからの供花の橫に水谷先生名の供花を捧げた。水谷先生は葬儀に參列された。


長崎平和公園に中國政府から寄贈された「平和乙女像」が設(shè)置されている。背面に胡耀邦総書記による「和平」(平和)が刻まれ、その右上に小さく「百折千回心不退」と彫られている。意味するところは「百回千回と紆余曲折があっても(平和を求める)心は挫けない」であろう。出典は趙先生の「日本仏教界の友人との會話帖」からとされている。


昨年は「日中國交正?;?0周年」、今年は「日中平和友好條約締結(jié)45周年」であるが、両國関係は冷え込んだまま。今こそ趙樸初先生「百折千回心不退」精神で、両國関係の改善が進(jìn)むことを切望している。そのような意味においても、今回の中國仏教協(xié)會代表団の來日と大阪総領(lǐng)事館などのイベントは意義深い。中國新疆ウイグル自治區(qū)の多民族諸氏とリスペクトしあって40年間にわたり國際協(xié)力を種々実踐してきた一庶民ながら、今後も日中相互理解促進(jìn)に微力を捧げる。趙先生と水谷先生は今も浄土で「平和」について清談されていることだろう。



■筆者プロフィール:小島康譽


浄土宗僧侶?佛教大學(xué)內(nèi)ニヤ遺跡學(xué)術(shù)研究機構(gòu)代表?新疆ウイグル自治區(qū)政府文化顧問。1982年から新疆を150回以上訪問し、多民族諸氏と各種國際協(xié)力を?qū)g施中の日中理解実踐家。
ブログ「國獻(xiàn)男子ほんわか日記」
<新疆は良いところ>小島康譽 挨拶―<新疆是個好地方>
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小島康譽氏コラム

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