2023年6月19日、中國紙?環(huán)球時報は「日本の半導體産業(yè)の発展を體験しての啓示と教訓」と題した、中國社會科學院栄譽學部委員?日本研究所研究員の馮昭奎（フォン?ジャオグイ）氏による文章を掲載した。

馮氏は文章の中で、日本の半導體世界シェアが米國を追い抜こうとしていた1984年に東京、九州などの半導體製造拠點や中小企業(yè)を視察した際に感じたことをつづっている。

まず、「集積回路（IC）工場には優(yōu)秀な技術(shù)チームが欠かせない」ことを感じたとした。馮氏は、半導體生産で最も重要なのは良品率の向上で、200を超える工程から廃棄を生み出すネガティブな要素を徹底的に排除していくために、エキスパートから中學を卒業(yè)したばかりの作業(yè)員に至るまでが積極的に品質(zhì)管理活動に參加し、一丸となって高い技術(shù)力を身に著けようとしていたことに當時の視察で深い印象を覚え、優(yōu)秀な人材の必要性を痛感したという。

そして、技術(shù)のレベルこそ當時と現(xiàn)在では雲(yún)泥の差があるものの「優(yōu)秀なチーム」の必要性は今でも通用する道理だと指摘。しかも、かつてのように人材や會社を「製品を作りながら育てる」というやり方は現(xiàn)在の半導體業(yè)界では資源の浪費に繋がるため、數(shù)千の工程を含み非常に高い技術(shù)が要求され、非常に高額な投資が必要となるプロジェクトを十分に回していける優(yōu)秀な人材を初めから備えていなければいけないとの認識を示した。

次に、優(yōu)秀な半導體企業(yè)を選んで基礎研究でのブレイクスルーを目指す「ナショナルチーム」づくりの重要性を感じたとしている。日本では1976?80年に當時の通商産業(yè)省とコンピューター?半導體企業(yè)大手5社が「共同研究所」を立ち上げ、4年間の共同研究により1200件以上の特許技術(shù)、300件余りの商業(yè)機密技術(shù)を生み出し、當時の最高水準のIC開発に成功したと紹介した。

さらに、それぞれに異なる長所を持つ中小メーカーが日本の製造業(yè)のピラミッドを構(gòu)築し、それぞれがニッチながらも不可欠な専門技術(shù)の研究開発に地道に取り組んだ結(jié)果、さまざまな分野で日本企業(yè)が世界市場シェアを占拠するようになったことを挙げた。馮氏は「これらの中小企業(yè)単體そして産業(yè)群が、まさに日本の製造技術(shù)の基盤、底力になっており、かつて日本の半導體産業(yè)が急速に米國を追い抜いた大きな要因になったのだ」と評した。（翻訳?編集/川尻）