亜洲週刊 2023年7月6日(木) 17時20分
拡大
5日、亜州週刊は、ASEANが南シナ海で実施する合同軍事演習について、中國との主権爭いを避けるために場所を変更したと報じた。
2023年7月5日、亜州週刊は、ASEAN(東南アジア諸國連合)が南シナ海で実施する合同軍事演習について、中國との主権爭いを避けるために場所を変更したと報じた。
記事は、ASEANは6月初め、中國に対して南シナ海の主権を守る決意を示すため南シナ海で9月18?25日の日程で初の単獨合同軍事演習を実施することを決定したものの、その後演習開催地を北ナトゥナ海から南ナトゥナ海に変更し、中國との主権爭いがある海域を避ける形をとったとした。
そして、インドネシアのユド?マルゴノ國軍司令官が6月初旬にバリ島で開催されたASEAN國防相會議の後で「ASEANと地域の安定を高めるために、積極的な協力を強化することが重要だ」と述べたほか、ASEANの合同軍事演習について「戦闘作戦の訓練を伴わない、地域におけるASEANの中心的地位を強化することを目的としたもの」とコメントしたことを伝えている。
その上で、南シナ海において東南アジアの複數の國が中國と領有権を爭っている一方で、ASEAN加盟10カ國のすべてが南シナ海の領有権主張に関わっているわけではないと指摘。インドネシアもその1つであり、演習地點を変更した背景には「ASEANとこの地域における自國の役割を拡大したい」と考える同國にとって、自國や他の加盟國が中國との爭いに巻き込まれるような事態(tài)を避けたい思惑があったと分析した。
一方で、中國から巨額の経済支援を受けるなど、中國との巨大な地政學的?経済的結びつきがあるカンボジアは、演習地が変更になった後も演習への參加を明確に表明することを拒んでいるほか、同様に中國に依存しているミャンマーも、內政問題を抱えていることも相まって參加しない方針であるため、演習への參加國は加盟10カ國中8カ國に限られることになるとした。
記事は、東南アジア地域にとっての脅威は中國だけではなく、AUKUS(米國?英國?豪州の軍事同盟)やクアッド(日本?米國?豪州?インドの安全保障枠組み)のような軍事的多國間主義の存在も地域の緊張を高めており、それゆえにASEANは地域における中心的地位を確保するためになおのこと演習を計畫せざるを得なくなっているとしつつ、ASEANのような加盟國間の利害が多様な組織において、今回の演習が目標を達成するのは難しいだろうと指摘?!窤SEANの結束は組織にとって重要ではあるが、いずれにせよASEANは協力を推進する政府間組織にすぎない」とし、「ASEAN加盟國は外交?安全保障政策や、域內における大國間の爭いに関わる諸問題についてコンセンサスを形成する必要はない」という國際関係アナリストの意見を紹介した。(翻訳?編集/川尻)
この記事のコメントを見る
Record China
2023/7/5
Record Korea
ピックアップ
we`re
RecordChina
お問い合わせ
Record China?記事へのご意見?お問い合わせはこちら
業(yè)務提攜
Record Chinaへの業(yè)務提攜に関するお問い合わせはこちら
この記事のコメントを見る