中國(guó)高速鉄道の建設(shè)をめぐって手抜き工事があったとの告発が物議を醸している。

中國(guó)メディアの経済參考報(bào)が20日付で報(bào)じたところによると、問(wèn)題となっているのは山東省青島市の萊西市と威海市の栄成市を結(jié)ぶ萊栄高速鉄道。全長(zhǎng)193キロ、投資総額は297億元で、設(shè)計(jì)最高時(shí)速は350キロ。2020年11月に著工し、今年10月に開(kāi)通予定だ。

報(bào)道によると、同路線の3區(qū)間の下請(qǐng)け會(huì)社である河南省三捷実業(yè)有限公司がこのほど、元受け會(huì)社である中國(guó)建築第八工程局有限公司に手抜き工事があったと告発した。三捷実業(yè)有限公司の責(zé)任者である肖衛(wèi)國(guó)（シャオ?ウェイグオ）氏によると、同路線の一部區(qū)間の路盤(pán)工事で、設(shè)計(jì)基準(zhǔn)に満たない長(zhǎng)さのスクリュー杭が使われた個(gè)所が90％以上に上るという。

経済參考報(bào)の記者が専門(mén)家の協(xié)力を得て、問(wèn)題の路盤(pán)部分の地質(zhì)調(diào)査図、設(shè)計(jì)図、工事確認(rèn)書(shū)等の関連資料を調(diào)べたところ、肖氏が指摘した?jī)?nèi)容と「基本的に一致」したとのこと。

肖氏によると、中國(guó)建築第八工程局有限公司の擔(dān)當(dāng)者から不正の指示があり、三捷実業(yè)有限公司側(cè)が反発すると「できるならやれ。できないならうせろ」と言われ、結(jié)局、同社は施工から外された。同路線の施工を擔(dān)當(dāng)したほかの複數(shù)の人物からも、同様の問(wèn)題があったとの証言が出ているという。

専門(mén)家からは大事故につながりかねないと安全性への懸念の聲も上がっている。

この告発を受け、上海鉄路監(jiān)督管理局および山東省交通運(yùn)輸庁が調(diào)査に乗り出すことを表明。中國(guó)建築第八工程局有限公司は「高度に重視している」として、事実確認(rèn)のための調(diào)査に全面的に協(xié)力する意思を示している。（翻訳?編集/北田）