香港メディアの香港01は10日、タイが最大の顧客である中國(guó)人観光客を失った背景について論じる記事を掲載した。

記事は、コロナが収束してから中國(guó)人観光客の「リベンジ的」な海外旅行が盛り上がり、その目的地としてタイが人気になったと説明?，F(xiàn)地では中國(guó)からの観光客第一陣を副首相自ら出迎えるなど、大いに期待されたとした。

一方で、タイの観光?スポーツ省がこのほど発表した今年1～7月の訪タイ観光客では中國(guó)は2位にとどまったと説明した。同省によると、最も多かったのはマレーシア人で243萬(wàn)人。以下、中國(guó)（183萬(wàn)人）、韓國(guó)（90萬(wàn)人）、インド（88萬(wàn)人）、ロシア（85萬(wàn)人）の順だった。

コロナ前の2019年同時(shí)期にタイを訪れた中國(guó)人観光客は905萬(wàn)2000人で、今年はそのわずか2割にとどまった。19年通年では中國(guó)人1100萬(wàn)人がタイを訪れ、外國(guó)人観光客全體の4分の1を占め最多だった。今年の初めにはタイの政府関係者も、今年は700萬(wàn)～1000萬(wàn)人の中國(guó)人観光客がタイを訪れると期待を寄せていたが、実現(xiàn)は困難だ。

中國(guó)人観光客はなぜ減少したのか。記事によると、一部では中國(guó)の國(guó)際便がコロナ前と比較して十分に回復(fù)していないとの見(jiàn)方が出ている。中國(guó)民用航空局のデータによると、6月末時(shí)點(diǎn)で中國(guó)の國(guó)際旅客便は週3368便で、コロナ前の44％にとどまっている。

また、コストや安全面での問(wèn)題が影響しているとの見(jiàn)方もある。航空便數(shù)が不足しているため航空券の価が上昇しており、今年8月のプーケット行きの便はコロナ前の3倍以上となっているほか、ビザも無(wú)料から有料になった。さらに、タイではホテル代を含め物価が高騰しているため、旅行全體のコストが以前より大幅に増えているという。

加えて、インターネット上ではタイでの臓器売買(mǎi)や誘拐事件がたびたび報(bào)じられたことに懸念を示す聲や、アジアで初めて大麻が合法化されたことについても治安悪化を懸念する聲が出ているという。（翻訳?編集/北田）