2023年8月13日、中國(guó)新聞週刊は、「世界の工場(chǎng)」としてその名を馳せた広東省東莞市の今年1?6月の國(guó)內(nèi)総生産（GDP）成長(zhǎng)率がわずか1．5％にとどまる苦境に立たされていると報(bào)じた。

記事は、同市統(tǒng)計(jì)局が7月26日、今年1?6月における同市のGDP成長(zhǎng)率が前年同期比1．5％にとどまったと発表し、全國(guó)の平均成長(zhǎng)率5．5％、同省の平均成長(zhǎng)率5．0％を大きく下回り、年間GDPが1兆元を上回る中國(guó)の都市で最低の成長(zhǎng)率になったと紹介した。

そして、専門(mén)家の間では工業(yè)の圧力、貿(mào)易の成長(zhǎng)鈍化が同市の経済失速の主要因であるとの見(jiàn)方でおおむね一致しているとし、広州市博士科學(xué)技術(shù)イノベーション研究會(huì)會(huì)長(zhǎng)の彭澎（ポン?ポン）氏が「東莞は世界の工場(chǎng)として知られてきたように、製造業(yè)が大きな割合を占めている一方で、獨(dú)自の知的財(cái)産権が不足しており、対外依存度が非常に高い。このため、産業(yè)の外部移転、受注減、感染癥や貿(mào)易保護(hù)主義など産業(yè)チェーン?サプライチェーンに打撃を與える要素が、現(xiàn)地の経済成長(zhǎng)に大きな影響を與える」と分析したことを伝えた。

また同市ではここ數(shù)年、主要産業(yè)の失速傾向は非常に明らかになっており、國(guó)內(nèi)の主要製造拠點(diǎn)としてかつては年産4億臺(tái)を誇っていた攜帯電話(huà)の生産も19年以降は徐々に減少し、22年の生産臺(tái)數(shù)は1億9761萬(wàn)6700臺(tái)でピーク時(shí)に比べて半分以上減少したと紹介している。

さらに、同市統(tǒng)計(jì)局のデータによると、今年1?6月における同市の貿(mào)易額が前年同期比11．3％減の6186億元（約12兆4000億円）で、このうち輸出は同9．4％減となっており、輸出減が地元企業(yè)、特に中小企業(yè)の発展と生存に直接影響を及ぼしているとも指摘した。

記事はその上で、厳しい狀況の中で同市も事態(tài)打開(kāi)に向けた方法を模索しており、ここ數(shù)年は新世代の情報(bào)技術(shù)やハイエンド設(shè)備製造、新素材、新エネルギー、生命科學(xué)、バイオテクノロジーなどの戦略的新興産業(yè)を精力的に発展させていると紹介。同省社會(huì)科學(xué)院の丁力（ディン?リー）経済學(xué)研究員が「東莞に重厚な産業(yè)基盤(pán)と発展優(yōu)位性がある。新興産業(yè)を発展させる際には、産業(yè)技術(shù)の蓄積、イノベーション力、人材の量、企業(yè)の運(yùn)営環(huán)境などの発展要因を十分に考慮する必要があるとともに、新しい物を取り入れつつ古いものも大切にする姿勢(shì)によって、既存産業(yè)の新たな発展を?qū)g現(xiàn)するチャンスも生まれる」との見(jiàn)解を示したことを伝えた。（翻訳?編集/川尻）