仏國際放送局ラジオ?フランス?アンテルナショナル（RFI）中國語版は16日、「中國が訪日団體旅行を解禁したことはどんなメッセージを発しているのか」との記事を掲載した。

記事は、「中國政府は今年から段階的に海外への団體旅行を再開させていたが、2月の第1弾の20カ國、3月の第2弾の40カ國のいずれにも日本は含まれなかった。そして、8月10日の第3弾の78カ國に、ようやく韓國などと共に含まれることになった」と紹介した。

その上で、「中國本土からのツアー旅行は日本の観光業(yè)や日本経済にとって極めて重要である」とし、「コロナ前に中國から日本を訪れた旅行者は年間959萬人で訪日観光客全體の約30％を占めトップ。消費(fèi)も常に上位だった」と説明?！袱饯韦郡崛毡兢扦闲訕I(yè)、観光業(yè)などを中心に中國からの団體旅行解禁を歓迎し、爆買いの再現(xiàn)に期待を寄せている。10日の東京株式市場(chǎng)では、航空や鉄道など外國人観光客に関連する企業(yè)の株価が軒並み上昇した」と伝えた。

記事は、中國が日本への団體旅行をなかなか解禁しなかったのは「政治的、外交的な思惑」があったからだと指摘?！溉罩虚v係は多くの問題に直面しており、例えば臺(tái)灣海峽をめぐる問題や、日米による半導(dǎo)體輸出規(guī)制など。中國はこれに対抗して、8月1日から半導(dǎo)體に使われる材料であるガリウムなどレアメタルの輸出規(guī)制を開始した」と説明した。

一方、「中國で景気回復(fù)が遅れる中、海外旅行も本質(zhì)的には內(nèi)需である」とし、「中國は國內(nèi)の大循環(huán)を主體とし、國內(nèi)と國際の二重循環(huán)を促進(jìn)することによる経済発展戦略を行っているが、イデオロギーにかかわる臺(tái)灣問題や東シナ海、南シナ海での紛爭(zhēng)がこの二重循環(huán)の促進(jìn)の流れを制限している」とし、「観光はこれら『ハード面』での対抗から距離を置く『ソフトパワー』であり、中國はこれを突破口として國際的な人と経済の循環(huán)を促進(jìn)しようと試みている」と指摘した。

さらに、「民間交流は両國の関係改善を促す」とし、「近年、日中両國の相手に対する好感度は過去最低を更新しているが、中國人観光客が増加した2012～19年、日本人の中國に対する好感度も18．0％から22．7％に上昇した」と説明?！钢袊蠂鴥?nèi)経済を立て直すためにも対外環(huán)境を改善する必要がある」とし、中國社會(huì)科學(xué)院の研究者から「政治的な課題があっても民間交流を斷ち切ってはならない。（団體旅行の解禁は）中國に対する誤解や偏見の解消に役立つ」と期待を示す聲が上がったことに言及し、「これらがおそらく、中國が訪日団體旅行を解禁した意図と背景だろう」と分析した。（翻訳?編集/北田）