Record China 2023年8月21日(月) 6時0分
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パキスタン國內(nèi)のインフラ建設(shè)で、中國企業(yè)が工事を請け負うことも多い。ところが、互いに「最も親密な國」であるはずなのに、パキスタン國內(nèi)では中國人を標(biāo)的にするテロやテロ未遂事件が多発している。
中國とパキスタンは極めて友好的で親密な関係を続けてきた。その背景には、インドへの対抗があるとされる。インドとパキスタンは國境紛爭や東パキスタン(現(xiàn)、バングラティシュ)の獨立問題が発端となり、3度に渡り本格的な戦爭をした。また、中國もインドとは、國境問題がきっかけで戦爭をしたことがある?,F(xiàn)在は3國とも武力衝突を避け、安定した関係を構(gòu)築しようと努力しているが、中國-インド、インド-パキスタンがいずれも対抗関係にある構(gòu)図は続いている。そのような狀況にあって、中國はパキスタンを可能な限り優(yōu)遇し、パキスタンもまた中國を強く支持してきた?,F(xiàn)在は「一帯一路」の建設(shè)もあり、中國にとってパキスタンはさらに重要な國になりつつある。
パキスタン國內(nèi)のインフラ建設(shè)で、中國企業(yè)が工事を請け負うことも多い。ところが、互いに「最も親密な國」であるはずなのに、パキスタン國內(nèi)では中國人を標(biāo)的にするテロやテロ未遂事件が多発している。最近では同國西部のバルチスタン州にあるグワダル港で13日、中國人技術(shù)者を狙った自爆テロが発生した。襲撃側(cè)は少なくとも中國人4人とパキスタン軍警察の9人が死亡したと発表した。ただし中國當(dāng)局は中國人の死傷を否定した。
パキスタンの首都のイスラマバードでは數(shù)週間目に、「中國?パキスタン経済回廊(CPEC)」の成立10周年を祝う記念式典が開催された。式典には中國の習(xí)近平國家主席の特使として、何立峰副首相が出席した。パキスタン側(cè)からも、政府高官が多く出席した。市內(nèi)の主要道路の多くの場所でCPECの成立10周年を祝い、さらには「中國とパキスタンの友情は永遠」などと書かれた橫斷幕が掲げられた。
しかしパキスタンにはCPECに対して強い不満を持つ人もいる。例えばバルチスタン州では、CPEC関連の工事現(xiàn)場が繰り返し襲撃されてきた。バルチスタン州は貧しい地域だが天然ガスなどの地下資源がある。地元住民の多くが「地下資源は地元を裕福にするために使うべきなのに、CPECは別の目的で資源を利用しようとしている」と考えているという。
パキスタン當(dāng)局は、繰り返される中國人や中國が関係するプロジェクトに対する攻撃に対抗するために軍を投入している。中國企業(yè)などが本格的に乗り出す前から、バルチスタン州は反政府の過激な動きが活発で、同州では反中國と反政府の動きが結(jié)びついた。パキスタン政府は現(xiàn)地の人々の主張に軍事的手段で対抗し、空爆を行ったこともある。また、民主的選挙についても「操作」を繰り返してきたとされる。
中國政府は新疆ウイグル自治區(qū)の「分離獨立」運動を、強く抑え込んできた。そして周辺國に対しては、「テロ分子に活動の場を提供しない」よう求めている。パキスタン當(dāng)局は中國の要請に応えて、自國內(nèi)のイスラム教原理主義者を取り締まっている。パキスタン國內(nèi)には、そのことに不満を持つ人がいるという。
中國にとってCPECは「一帯一路」建設(shè)の中でも目玉となる事業(yè)だ。そしてグワダル港関連の事業(yè)は、CPECの中でも重點事業(yè)だ。中國はグワダルに國際空港を建設(shè)しており、9月には完成して引き渡される予定という。現(xiàn)地警察は中國企業(yè)への攻撃を懸念して、老朽化した漁船や漁網(wǎng)を使う地元漁師の出漁を制限している。漁に出られない日が増えているという。現(xiàn)地では「人々に権利を與えよ」という団體が発生した。同団體は中國企業(yè)が機械式底引き網(wǎng)漁船で操業(yè)し、収穫物のすべてを中國に送っているとして、中國側(cè)によるパキスタンの海洋資源の過剰開発への反対運動を展開している。ただしパキスタン當(dāng)局は「抵抗勢力」を厳しく弾圧している。
現(xiàn)在のパキスタンは政治面で不安定であり、経済も苦境にある。中國はパキスタンに300億ドル(2023年8月時點の為替レートで約4兆3600億円)以上の投資を行ってきたが、パキスタン経済が好転する兆しはない。むしろ債務(wù)不履行が懸念される狀態(tài)だ。しかし中國としては、「一帯一路」に対する信頼維持の観點からも、CPECからの撤退はできない。そして、CPECを継続するためには、追加投資をせねばならない狀況だ。中國企業(yè)にとってはすでに、パキスタンよりもベトナムやバングラディシュの方が、魅力ある投資先になったという。
なお、隣國のインドは、CPECに対して「斷固反対」の立場だ。中國とパキスタンの國境はまさに、インドとパキスタン、インドと中國が領(lǐng)有権を爭うカシミール地方にあることが、最大の理由とされる。CPECの陸上ルートはカシミール地方にあるパキスタンの実効支配地域を経由して中國の実効支配地域に抜ける。インドは「違法であり、不當(dāng)であり、受け入れられない」と主張している。(翻訳?編集/如月隼人)
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