2023年8月23日、中國メディア?環(huán)球時(shí)報(bào)は「夏のネットドラマ市場、時(shí)代劇が獨(dú)占狀態(tài)に」と題する記事を掲載した。

記事はまず、「夏のネットドラマはすでに時(shí)代劇に獨(dú)占されているようだ」とし、ネットドラマデータ分析アプリ「燈塔専業(yè)版」のデータを基に、「8月第3週目、ネットドラマ市場占有率ランキングで、上位10位までに時(shí)代劇5作がランクインした」と説明?！?月に『長風(fēng)渡』と『玉骨遙』が火をつけ、『安楽伝』、『長相思』、『蓮花樓』が次々に放送されていき、8月の『七時(shí)吉祥』と『灼灼風(fēng)流』に至るまで、時(shí)代劇のタイトルは各プラットフォームのキーワードとなっているようだ」と述べた。

その上で、「7月末に放送された『長相思』、『蓮花樓』が7月のトップ10にランクインし、人気を示すバロメーターの熱度は8月にもまたがるほどだった?！洪L相思』は動(dòng)畫配信サービス?騰訊視頻での初回放送熱度は3．1萬を突破?！荷徎恰护献罱K回の先行放送では熱度が萬を突破し、影響力のある時(shí)代劇となった。夏枠の時(shí)代劇の口コミにはばらつきがあるが、映畫?ドラマの情報(bào)サイト『豆瓣』で8．1を記録した『蓮花樓』と7．6の『長相思』が際立っている。8．6の『古相思曲』は『狂●（＝偏が「犬」3つにつくりが「風(fēng)」）』の8．5を上回った」と論じた。

続けて、「內(nèi)容を見てみると、『長相思』は1人の女性と3人の男性をメーンに打ち出している?！荷徎恰护蠒r(shí)代劇、武俠、サスペンスの要素を含み、『古相思曲』はタイムリープがキーとなっている。これらの時(shí)代劇の質(zhì)はいずれも高い水準(zhǔn)を保っている。また、時(shí)代劇が新たに海外進(jìn)出を果たし注目を集めており、『長相思』はWeTVのタイ、マレーシア、韓國、米國、シンガポール、ブラジル版のヒットランキングで1位を獲得した」と紹介した。

一方、「夏枠の時(shí)代劇には勢(shì)いがあるが、そのほか正統(tǒng)派のドラマと比較すると、時(shí)代劇の多くの長所が欠點(diǎn)になっている。時(shí)代劇の大きな欠點(diǎn)は、視聴プラットフォームがネットに限られており、テレビを見るような視聴者まで獲得することができず、なかなか一般に普及するのが難しい點(diǎn)だ」とし、「時(shí)代劇は若い視聴者が見るもので、広い視聴者の獲得は重要ではないとの見方があるが、中國時(shí)代劇の元祖と呼ばれる『仙剣奇?zhèn)b伝』は2005年に放送され、最初に地方局で11．3％の視聴率を記録し、初回放送後の平均視聴率は3．8％、最高視聴率は4．9％で、全年齢層をカバーした結(jié)果であることは明らかだ」と述べた。

また、「今の時(shí)代劇が熱を生み出すもう一つの大きな要因は、CP（＝カップリング）だ」と言及?！缸蚰辘巍?a target='_blank' href='http://www.wenhuatang.com/search.php?filter=夢(mèng)華録'>夢(mèng)華録』は宋時(shí)代への熱を巻き起こし、男女両主人公も強(qiáng)いカップリング感があった?！盒菨h燦然』はウー?レイ（呉磊）とチャオ?ルースー（趙露思）、『蒼蘭訣』はワン?ホーディー（王鶴棣）とユー?シューシン（虞書欣）のCPを生み出したが、今年はヤン?ズー（楊紫）が『長相思』の中で3組のCPを擔(dān)い、他の時(shí)代劇から人気のあるCPが出ていないことも、『長相思』を突出させた要因の一つかもしれない」と分析した。

加えて、「時(shí)代劇はここ數(shù)年で急速に人気を呼んでいる。肝心なのは視聴者が多くなっていることで、世界観の設(shè)定の重複、同じような化粧や特殊効果があっても、ドラマに出演する目當(dāng)ての蕓能人を見ることができれば、これらの欠點(diǎn)は無視することができる。さらに昨今のショート動(dòng)畫時(shí)代においてはマーケティングもたやすく、ファンを多く持つ蕓能人の演技力の不足を隠すこともできる。しかし時(shí)代劇は何発もヒットする萬能さを持っているわけではなく、幅広い層に認(rèn)知されたいのであれば、やはり制作に力を入れ続けなければならない」と指摘した。

さらに、「今では時(shí)代劇の優(yōu)れた質(zhì)はもはや加點(diǎn)要素ではなく、前提だ。新世代の視聴者はドラマを追う前に各プラットフォームの評(píng)価をチェックする。ここ數(shù)年の時(shí)代劇の爆発的ヒットを見ると、マンネリに打ち勝つことができるのは革新しかない」とした上で、「昨年のダークホース『蒼蘭訣』は體の入れ替わりを武俠ドラマに採用。『長相思』は1人の女性と3人の男性という配置で登場人物間の複雑な感情と関係性を描いた。さらに、『蓮花樓』はサスペンスと武俠の組み合わせを採用し、『古相思曲』はタイムリープを取り入れた」と例示した。

記事は最後に、中國蕓術(shù)研究院副研究員で北京市文聯(lián)契約評(píng)論家の孫佳山（スン?ジアシャン）氏の言葉として、「現(xiàn)在多くの時(shí)代劇は服裝、メーク、小道具に工夫をこらし、中國の伝統(tǒng)的文化と溶け込もうと努力しているが、はやりの時(shí)代劇には中國の優(yōu)秀な文化の価値観と要素が不足している。一見その時(shí)代の服裝に見えるとしても、その実、膨大な特殊効果に覆われており、視聴者は実感を持つことができず、感情移入も難しい」と結(jié)んだ。（翻訳?編集/柳朱音）