中國紙?環(huán)球時報は29日、「中國人観光客の訪日意欲が低下し、日本の業(yè)界に懸念が広がっている」と報じた。

記事は、「わずか2週間余りの間に日本の観光業(yè)関係者の心情はまるでジェットコースターのようだった」と表現(xiàn)。「今月10日に中國が日本への団體旅行を解禁し、中國國內(nèi)で日本ツアーの検索件數(shù)が1位になったが、24日に東京電力福島第一原発の処理水海洋放出が始まると中國國內(nèi)で日本旅行への意欲が大きく減退。キャンセルする客も出てきたため、多くの旅行會社が國慶節(jié)連休のPR計畫の見直しを迫られている」と伝えた。

その上で、中國の旅行會社に日本ツアーについて問い合わせたところ、「國慶節(jié)連休の5泊6日のツアー価格は9000～1萬元（18萬～20萬円）で催行人數(shù)は16～30人だが、日本の汚染水（処理水）海洋放出の影響で最低人數(shù)に達(dá)するか分からず、今のところ個人旅行を選んだ方が無難だ」との回答があったことを紹介。某大手旅行會社の擔(dān)當(dāng)者は「日本の汚染水（処理水）放出でキャンセルされたお客様には別の目的地を案內(nèi)したり、全額返金したりする対応をとっている」と明かしたという。

一方、今回の件は「日本の観光業(yè)にも冷や水を浴びせた」と記事は指摘?！?019年には全體の30％を占め、1人當(dāng)たりの消費額も高い中國人観光客の増加は朗報だった。団體旅行再開に観光業(yè)界や百貨店業(yè)界が歓喜に沸いた」としつつ、「日本の汚染水（処理水）の海洋放出に資本市場も反応を示し、百貨店やドラッグストア、化粧品會社の株価が下落した」と説明した。

中國観光研究院國際研究所の楊勁松（ヤン?ジンソン）所長は「中國國民は日本の汚染水（処理水）の海洋放出による害をますますはっきりと認(rèn)識するようになっている」とし、「キャンセルする客もいるが、事情によりキャンセルできない客は“最後の日本行き”と考えている。日本政府が汚染水（処理水）の放出停止など大きな変化を起こさなければ、失われつつある外國人観光客、特に中國人観光客を取り戻すことはできないだろう。そして長期的には、中國市場の支えがなければ日本の観光業(yè)が厳しい狀況に直面することは間違いない」と主張した。

記事はこのほか、「日本の汚染水（処理水）海洋放出は日本を訪れる歐米人観光客にも影響を與えている。一部の観光業(yè)者はグルメ、特に日本の魚介類を大々的に紹介してきたが、今ではそうした紹介を後ろに置くようになった」「日本の宿泊業(yè)にも影響が出ており、福島第一原発から60キロの距離にある民泊ではキャンセルが出始めている。経営者からは政府に対する不満や懸念の聲も出ている」などとも伝えている。（翻訳?編集/北田）