2023年9月15日、中國新聞週刊は、中國の各種學校で食堂で調(diào)理する給食から調(diào)理済み食品の配送に移行するケースが増えるとともに、保護者からの苦情も相次いでいると報じた。

記事は、江西省贛州市蓉江新區(qū)の小中學生の保護者が近ごろSNS上で「學校に配達される調(diào)理済み給食のスピードが遅く、品質(zhì)が悪く、味も悪い」と苦情を訴える動畫を投稿したと紹介。ある保護者は実際に配送されたという食事の畫像を紹介し「肉は塩辛く、野菜の葉っぱは黃色く、子どもの感想文でも肉は非常に塩辛く、野菜の葉は黃色く、湯葉は酸っぱくてまったく食べられなかったと書かれていた」と子どもの聲も伝えたほか、食べた後に子どもが下痢をしたなどの感想を述べた親も數(shù)人いたとした。

その上で、同新區(qū)の當局が「給食はセントラルキッチンで製造し、區(qū)內(nèi)の學校に一括配送している」と回答、今回の苦情を受けて幼稚園では一時配送を停止する一方で、小中學校への配送は継続する姿勢を示したと伝えた。そして、厳密に言えばセントラルキッチンは調(diào)理済み食品とは異なるものの、このトラブルをきっかけに「學校給食としての調(diào)理済み食品をどう見るか」についての議論が白熱化しているとした。

実際、中國各地の學校では近ごろ調(diào)理済み食品による給食の導入が進んでいるようで、湖北省江陵県では8月28日、3000萬元（約6億円）を投じて調(diào)理済み食品の配送サービス導入計畫を立てたほか、武漢大學の食堂でも調(diào)理済みパック食品を?qū)W生に提供していると記事は紹介した。

一方で、調(diào)理済み食品を巡るトラブルも頻発しており、9月8日には江蘇省無錫市の小學校の調(diào)理済み食品給食に賞味期限切れの食材が使われているとの指摘があり、當局が否定したほか、9月9日には遼寧省瀋陽市の小學校で始業(yè)式からわずか數(shù)日の間に下痢で登校できなくなった児童や、「食事がおいしくない」とこぼす児童がいるとの情報がネット上で拡散したとしている。

さらに、調(diào)理済みの食品を?qū)毪筏繉W校では、晝食の時間が近づくと弁當を持った保護者が校門に殺到、門の中にいる子どもたちに弁當を手渡す光景が繰り広げられてさえいると伝えた。

記事は、中國教育科學研究院の研究員が「學校食堂の基本原則は、生徒の健康と正常な発育を確保するため、栄養(yǎng)価が高く、風味豊かな季節(jié)の食事を提供すること。調(diào)理済み食品は過剰に加工され、添加物が多く含まれている可能性がある」との見方を示し、弁護士からは調(diào)理済み食品に関する法整備は完全ではないとの指摘も寄せられたと紹介した。そして、教育専門家も「調(diào)理済み料理を?qū)毪工肭挨恕⒖茖W的な証明と評価によって子どもたちに必要な栄養(yǎng)の條件を満たしているか確認する必要がある。問題を解決できなければ、早急な導入は保護者の反発を免れない」とコメントしたことを紹介した。（翻訳?編集/川尻）