中國(guó)ではこのところ、通信機(jī)器の製造販売などを手掛ける華為技術(shù)（ファーウェイ）を巡る話題が増えている。ジャッキー?チェンが実店舗でスマートフォンを購(gòu)入する姿が目撃されたことや、創(chuàng)業(yè)者である任正非最高経営責(zé)任者（CEO）による「私はアップルのファンだと言っても過(guò)言ではない」との発言などだ。

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ファーウェイは2020年ごろから米國(guó)の制裁により、スマートフォン関連などで苦境に立たされた。多くの中國(guó)人は、米國(guó)の対中政策に反発しており、その「標(biāo)的」になったとしてファーウェイを応援する気持ちが強(qiáng)い。もちろん、最大の理由は、ファーウェイが多くの人々を喜ばせる製品を発表しつづけるなどで、企業(yè)として信頼さているからだ。ファーウェイは米國(guó)の圧力に屈せずに前進(jìn)する企業(yè)と見(jiàn)なされており、同社製品は「護(hù)國(guó)神機(jī)（國(guó)を守る神のマシン）」と形容されることもある。

ファーウェイは米國(guó)の圧力によりスマートフォン部品の調(diào)達(dá)が困難になって以來(lái)、企業(yè)向け業(yè)務(wù)などに力を入れる姿勢(shì)を見(jiàn)せていた。しかしファーウェイの余承東常務(wù)役員は3月に実施した春の旗艦新製品の発表會(huì)で、「ファーウェイは4年間に及んだ制裁の冬を乗り越えて、春を迎えた」と表明し、スマートフォンの新製品発表についても従來(lái)の周期を回復(fù)させ、二大シリーズであるPシリーズの新機(jī)種発表を毎年の上半期に、Mateシリーズでは下半期に実施すると宣言した。

そしてファーウェイは8月29日未明に新機(jī)種の「Mate 60 Pro」の販売を開(kāi)始。さらに9月8日朝にはさらに「Mate60 Pro+」と「Mate X5」の販売を開(kāi)始した。いずれも予告なしだったので、ネットなどでは喜びや驚きの書き込みが相次いだ。

ジャッキー?チェンがファーウェイ製スマホを購(gòu)入したことも話題に

ファーウェイ製のスマートフォンについては、映畫スターのジャッキー?チェンが9月10日に、四川省成都市內(nèi)のファーウェイ製品専門店でスマートフォンを試していたことも話題になった。新機(jī)種はすでに品薄だったので、チェンは店員に購(gòu)入できる機(jī)種を?qū)い亭郡辘筏?。チェンは結(jié)局、その場(chǎng)で最新機(jī)種を購(gòu)入することは諦め、春に発売された折り畳み式スマートフォンの「Mate X3」を購(gòu)入したという。

中國(guó)大陸で、ジャッキー?チェンの好感度は高い。中國(guó)人として世界で成功した大スターを応援したい気持ちが働くのはもちろんだが、香港の大物蕓能人としてかなり早い時(shí)期から普通話（標(biāo)準(zhǔn)中國(guó)語(yǔ)）を?qū)Wぶことに力を入れたので、「大陸部のファンを大切にする気持ちが伝わる」と評(píng)価する人も珍しくない。そんな「人気者」が「応援したいブランド」であるファーウェイの製品を購(gòu)入したとのことで、なおさら話題になったようだ。中國(guó)人からは、「ジャッキー?チェンをファーウェイのイメージキャラクターにすべきだ」との書き込みも寄せられた。

任CEO「私はアップルのファンだ」の発言にネットで稱賛の聲

ACM國(guó)際大學(xué)対抗プログラミングコンテスト（ICPC）の北京本部公式サイトが9月19日に発表した、ファーウェイ創(chuàng)業(yè)者である任正非CEOとの対話にも大きな注目が集まった。主な話題は教育や人材育成、ファーウェイとしての人材重視で、任CEOは米國(guó)関連にも觸れた。

ただし、任CEOは自社に圧力をかけつづける米國(guó)を批判することはしなかった。自社が數(shù)學(xué)などの基礎(chǔ)分野を重視していることを紹介し、それに関連して「米國(guó)は第2次世界大戦後、歐州に比べて自らが立ち遅れていることに気付いた。基礎(chǔ)理論の蓄積があまりにも貧弱だったからだ」などと論じ、米國(guó)はその後「デジタル時(shí)代になり世界の雄となり、われわれは時(shí)代の“デジタル列車”に乗って発展してきた」と、米國(guó)の経験を生かし、さらに自らが米國(guó)がけん引したデジタル時(shí)代の恩恵にあずかっていることを強(qiáng)調(diào)した。

また、米國(guó)による圧力については「圧力は動(dòng)力でもある」として、大変な努力をして事業(yè)の仕組みを再構(gòu)築してきたと紹介した。

任CEOはさらに、米國(guó)を代表するデジタル機(jī)器製造企業(yè)であるアップルについて、「排他的になってはいけません。われわれは常に、アップル製品のどこがよいのかを研究しています。そしてわれわれとアップルの間に距離があることを目の當(dāng)たりにしています」と、アップル社を高く評(píng)価し、「教師が存在することはとても幸せなことです。チャンスがあれば學(xué)習(xí)します。（アップルとファーウェイを）比較するチャンスが存在するのです」と説明した上で「この観點(diǎn)から言えば、私はアップルのファンと言っても過(guò)言ではありません」と説明した。

中國(guó)では改革開(kāi)放で多くの人がビジネスでの成功を目指すようになって以來(lái)、「尊敬すべき経営者」が話題になることが増えた。かつては同じアジア人として、松下幸之助氏や稲盛和夫氏など日本人が「経営の神様」とみなされることが連続した。しかし今や、任CEOが「経営の神様」と見(jiàn)なされている。任CEOのアップルへの言及について、ネットでは「理性的で度量が大きいことを反映している」といった書き込みが相次いだ。

10年ごとに新戦略、次の10年は「全面スマート化戦略」を推進(jìn)

ファーウェイの特徴の一つに「広くて深い視野」がある。すぐに現(xiàn)金化できることがむしろ少ない基礎(chǔ)分野を重視して、高額の報(bào)酬で世界のトップレベルの人材を確保することもその一つだ。また、會(huì)社上層部が世の中の大きな流れと自社の狀況を?qū)澱栅筏可悉?、ビジネスの大きな方向性を語(yǔ)ることも珍しくない。同社副董事長(zhǎng)（副會(huì)長(zhǎng)）で輪番會(huì)長(zhǎng)でもある孟晩舟最高財(cái)務(wù)責(zé)任者（CFO）は、20日に開(kāi)催したファーウェイ全連結(jié)會(huì)議で行った基調(diào)講演で、ファーウェイの次の取り組みは「全面スマート化戦略」と宣言した。

孟CFOはまず、ファーウェイはこれまで10年ごとに「オールIP戦略」と「オールクラウド戦略」に著手してきたと説明。2003年からの「オールIP戦略」とはさまざまな種類の通信を、単一のIPネットワークで統(tǒng)合して処理する取り込みだ。このことで、各種通信が同じネットワークインフラ上で処理され、通信の統(tǒng)合と柔軟性が向上したという。

孟CFOは2013年からの狀況については、クラウドコンピューティング技術(shù)の急速な発展を受け、「オールクラウド戦略」を打ち出し、デジタル化の高度化を加速させたと説明。ファーウェイは研究開(kāi)発費(fèi)の投入を続けたことと顧客の支持を得たことで、世界で最も成長(zhǎng)が早いクラウド関連企業(yè)の一つになったと説明した。

孟CFOによると、次の段階の「全面スマート化」より、すべての意思決定が計(jì)算可能になる。利用するのは人工知能（AI）であり、高性能なAIを?qū)g現(xiàn)する基盤が強(qiáng)大な計(jì)算力だ。孟CFOは、AIの進(jìn)化について「ターニングポイントを越えた」と説明。例えば、従來(lái)はAI応用シーンごとに異なるモデルを開(kāi)発する必要があったが、現(xiàn)在のビッグモデルは大量の情報(bào)を吸収することで、一つのモデルが多様な業(yè)務(wù)シーンに適応でき、そのことでAI開(kāi)発と応用のハードルが大幅に下がり、技術(shù)開(kāi)発から応用までの期間が短縮された。その結(jié)果、産業(yè)側(cè)が抱える問(wèn)題を解決の解決が容易になったという。

孟CFOはファーウェイの方向性について、「計(jì)算力の基盤、AIプラットフォーム、開(kāi)発ツールの開(kāi)放により、スマート化時(shí)代におけるビッグモデルの『百花斉放』をサポートし、『花が咲き亂れる園』の肥沃な土壌を作り出すべく努力していく」と説明した。（翻訳?編集/如月隼人）