2023年9月26日、中國メディアの北京日報(bào)は、中國北京市のホテルで階段の踴り場を改造した「階段部屋」が見つかり、消防當(dāng)局から処分を受けたと報(bào)じた。

記事によると、市民から先日「北京市にあるビジネスホテルチェーンで、消防法規(guī)に反していると思われるシングルルームを見つけた」との情報(bào)が寄せられた。予約サイトによると、この部屋はわずか6平方メートルで開閉できない窓があり、シングルベッド1基のみで、トイレやバスは付屬していなかったほか、ドアを開けてベッドに行くまでに階段を降りる必要があり、ネットユーザーの間で「階段部屋」と呼ばれていたという。

「階段部屋」はホテルの2階から4階までの同じ位置に計(jì)3部屋あり、階段自體は各部屋によって寸斷されていて各階の「階段部屋」同士は行き來できない狀態(tài)になっていた。市民からの通報(bào)を受けた消防當(dāng)局が25日に現(xiàn)地調(diào)査を?qū)g施し、ホテルに対して「階段部屋」の撤去を要求した。

ホテルの責(zé)任者は「使われていないデッドスペースで、7月中旬から客室として使用するようになった。価格は1泊100?200元（約2000?4000円）で、ベッドさえあれば良いという宿泊客の需要を満たしていた」と説明した上で、「この部屋に安全上の問題があると認(rèn)識したため、すでに片付けた」と語ったという。

記事によると、消防當(dāng)局関係者の調(diào)査により、「階段部屋」が作られた階段は避難用のものではなく、ホテルにはこれ以外に南北両側(cè)に1つずつ避難用階段を備えていることから、緊急避難上の要件は満たしていることが判明した一方で、火災(zāi)報(bào)知器が設(shè)置されていなかったこと、國で規(guī)定する耐火等級規(guī)格を満たす防火壁が使用されていなかったことで消防法に反すると判斷された。消防當(dāng)局はホテルの責(zé)任者に対し処分を下すとともに、この部屋を封鎖した。（翻訳?編集/川尻）