2014年8月1日、中國の料理文化は非常に奧深いと言われている。日本の和食や韓國のキムジャン文化がユネスコの無形文化遺産に登録された今、中華八大料理（山東料理、江蘇料理、浙江料理、安徽料理、福建料理、広東料理、湖南料理、四川料理）など數(shù)々の美食を誇る中國は何を無形文化遺産に申請すればいいのだろう？「中國のチーズ」と呼ばれる「豆腐」、または海外でも広く知られる「北京ダック」だろうか？それとも、中國全土にある軽食だろうか？最近、中華八大料理の腕ききの調(diào)理師を含む、同業(yè)界のエキスパートたちが萬里の長城上に設(shè)けられた関所兼要塞?居庸関に集まり、無形文化遺産申請について意見を交わした。北京晨報(bào)が伝えた。

【その他の寫真】

▼2011年は申請失敗

実際には、2011年に中國料理を無形文化遺産として申請を試みたものの失敗に終わった。同協(xié)會の馮恩援（フォン?エンユエン）常務(wù)副會長は取材に対して、「08年、當(dāng)協(xié)會は、政府から申請を要請された。11年に、1つの料理ではなく『中國料理の技術(shù)』を無形文化遺産として申請しようとした。當(dāng)時(shí)、我々は規(guī)則などをきちんと理解しておらず、分かる範(fàn)囲で選考や資料の準(zhǔn)備を進(jìn)めた。結(jié)果は、中國國內(nèi)のハードルさえ越えることができなかった」と語る。

その他の文化遺産登録申請と違い、中國料理を無形文化遺産として申請するには、まず中國文化部(省)に申請し、そこで選出されて初めて中國を代表してユネスコに申請する資格を得る。同年は、「伝統(tǒng)料理の技術(shù)」を申請したが、結(jié)局同部の選考リストにさえ入ることはなかった。馮常務(wù)副會長によると、中國の伝統(tǒng)料理の技術(shù)は、概念が大きく、內(nèi)容も多すぎるため説明が難しい。國際的な場で説明するのも難しい。専門的な技術(shù)という観點(diǎn)から見ると、大きく分けて35の分野、130シリーズある。油で揚(yáng)げるだけでも、7-8種類の揚(yáng)げ方があり、外國人はおろか、一般の中國人でも全てを理解することはできない。

また、資料の準(zhǔn)備においても、明らかに準(zhǔn)備不足だった。例えば、慣例では、申請する1項(xiàng)目ごとに8分の動畫を準(zhǔn)備しなければならないが、同協(xié)會が提出したのは、テレビ局から探してきたものを編集しただけの動畫で、版権もなかった。そのため、申請失敗は必然的だった。

しかし、同協(xié)會は、申請を諦めたわけでは決してなく、ここ3年申請の機(jī)會を探っている。同協(xié)會の辺疆（ビエン?ジアン）副會長は取材に対して、「中國料理の無形文化遺産申請は、時(shí)間の問題。正しい方向に向かって、準(zhǔn)備をきっちりすれば、それだけ早く実現(xiàn)する」との見方を示している。

▼北京ダックや餃子が候補(bǔ)に

ユネスコの申請規(guī)則によると、中國料理を申請するには3つの方法がある。1つ目は、伝統(tǒng)工蕓技術(shù)としての申請だ。例えば「蘭花刀」と呼ばれる食材の切り方を保護(hù)する目的で申請できる。2つ目は、食の慣習(xí)としての申請だ。例えば、中國では食事の際円卓テーブルが使われたり、春節(jié)(舊正月)には餃子を食べたりする習(xí)慣がある。3つ目は、既に省レベルで保護(hù)対象になっている分野だ。例えば、山西省清除県の酢「老陳醋」は省級の無形文化遺産に指定されている。ただ、最も理想的なのは、中國料理をめぐる習(xí)慣を申請することだ。馮常務(wù)副會長は、「伝統(tǒng)中國醫(yī)學(xué)としての鍼灸が10年にユネスコの無形文化遺産に登録されたことは、我々に多くの啓発を與えてくれた。中國の食文化には、食材に対する理解や料理法の選択、味や風(fēng)味の違い、さまざまな流派など、非常に広い範(fàn)囲の事が含まれる。このような內(nèi)容は、外國人からすると非常に複雑。次に申請する時(shí)には、もっと具體化したい」としている。

同協(xié)會は現(xiàn)在、専門家30人を選び、中國全土で申請に最も適した分野を探している。30人には、同協(xié)會の専門家以外に、大學(xué)の學(xué)者や著名な作家を含む文化人が含まれている?，F(xiàn)在、北京ダックや年夜飯(中國版『おせち料理』)、餃子、月餅、豆腐、蘭州ラーメン、火鍋、粽(ちまき)などが候補(bǔ)に挙がっているという。今後、同協(xié)會は15年3月15日に中國文化部に申請案件を提出する計(jì)畫で、それに通れば、中國文化部が同年6月に國連に申請し、11月にユネスコの審査委員260人による投票で合否が決まる。

今年下半期、同協(xié)會はユネスコと共同で、中國料理を宣伝するイベントを開催し、無形文化遺産申請に向け、はずみをつけたい考えだ。辺副會長は、「今回は自信を持っている。料理の技術(shù)が分からない人にも、中國の美食を知ってもらいたい。外國人審査委員だけでなく、世界の人に中國料理の背後にある文化を楽しんでもらいたい」と語っている。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/KN?編集/武藤）