ノーベル賞と並走すること17年、それでも本が一番売れるのは村上春樹氏―中國メディア

Record China    2023年10月6日(金) 15時0分

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5日、時代週報は、「ノーベル文學賞に選ばれなかったとしても、村上春樹は最大のベストセラー作家だ」とする文章を掲載した。

2023年10月5日、中國メディアの時代週報は、「ノーベル文學賞に選ばれなかったとしても、村上春樹は最大のベストセラー作家だ」とする文章を掲載した。

日本時間10月5日夜に今年のノーベル文學賞が発表されノルウェーの劇作家ヨン?フォッセ氏が受賞し、今年も村上春樹氏の受賞はならなかった。記事は74歳の村上氏について、2006年以降17年連続で候補に名前が挙げられながら受賞が実現(xiàn)しない「最も有名で悲しいノミネート者」と評した。

また、村上氏がノーベル文學賞だけでなく、日本文學を代表する「芥川賞」と「直木賞」の受賞経験もないことを指摘。村上氏の小説について、批評性の欠如や、人気がありすぎるなどの理由から文學界でさまざまな議論を呼んできたとしたほか、ノーベル賞を受賞した大江健三郎氏は「純文學ではない」として村上氏のノーベル文學賞受賞に否定的な見解を示していたと伝えた。

その上で「しかし、こうした聲が村上作品の売れ行きに影響することはない」とし、「ノルウェイの森」「海辺のカフカ」など多くの作品が50以上の國と地域で出版され、何度も映畫化?テレビ化されてきたと紹介。今年も6年ぶりの新作「街とその不確かな壁」が発表され、日本でベストセラーとなったことを伝え、「ノーベル賞を受賞しなくても、村上春樹は世界で最も稼ぐ作家の一人だ」と評するとともに、米ウォール?ストリート?ジャーナル紙が「出版業(yè)界の低迷が目立つ今なおベストセラーを維持している作家はあまりにも珍しい」と村上氏を評価したことを紹介している。

文章は、村上氏の収入について具體的な數(shù)字は明らかにされておらず、売上や印稅から大まかに推測するしかないとした上で、「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡禮の年」の最終印稅が2億円を超えた、講談社が発売している舊作の文庫版だけで年間1000萬円の印稅が入るといった情報を紹介。印稅に加えて版権をを映畫やテレビに販売することによる?yún)毪猡ⅳ毪趣筏俊?/p>

さらに、海外での村上作品の印稅は驚くほど高く、韓國では「海辺のカフカ」の印稅が6億ウォン(約6600萬円)、「1Q84」は15億ウォン(約1億7000萬円)となっているほか、中國國內(nèi)でも「騎士団長殺し」が18年の1年間だけで1800萬元(約3億6000萬円)の印稅を得たなどと紹介している。

文章は最後に、村上氏の小説の中國語翻訳を手掛ける林紹華(リン?シャオホア)氏が03年に村上氏と會った際、ノーベル文學賞について質(zhì)問したところ「可能性についてはわからない。興味があるかと言えば、ない。何か賞を受けるととても面倒なことになる」との回答があったことを併せて紹介した。(翻訳?編集/川尻

※記事中の中國をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現(xiàn)地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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