2023年10月7日、南方都市報(bào)は、広東省深セン市で建設(shè)中の集合住宅について、開(kāi)発業(yè)者が投資額の10倍近い資金を未完成のうちから受け取っていたと市民から告発を受け、當(dāng)局が調(diào)査に乗り出したと報(bào)じた。

記事は、今年9月中旬にネットユーザーから「同市竜華區(qū)にある天和北苑プロジェクトで建設(shè)の進(jìn)ちょくが緩慢になっており、予定通りに棟上げができていない。しかも投資額が1億410萬(wàn)元（約21億円）と公示されているにもかかわらず、完成しないうちから開(kāi)発業(yè)者が10億元（約210億円）も受け取っていた」との告発が中國(guó)國(guó)営メディア?人民網(wǎng)の掲示板に寄せられたと紹介した。

そして、問(wèn)題とされた建設(shè)プロジェクトについて、建物は「安居型商品房」という低収入などの理由で住宅の確保が困難な市民向けに建設(shè)コストに近い価格で提供される商品住宅計(jì)3棟で、販売平均価格は1平方メートル當(dāng)たり2萬(wàn)7250元（約57萬(wàn)円）、2025年6月30日までに引き渡し予定となっていること、開(kāi)発業(yè)者は不動(dòng)産大手?遠(yuǎn)洋集団傘下の深セン市栢恒商貿(mào)であると伝えた。

その上で、施工が遅れている問(wèn)題について「7月末に3棟全ての棟上げが終了する予定だったが一度8月31日に遅延することが発表された。しかし8月31日になっても完了しなかった」との市民による情報(bào)を紹介した上で、同市住宅?建設(shè)局が「建設(shè)プロジェクト責(zé)任者と企業(yè)責(zé)任者を呼びつけて話をするとともに、人力?物力?財(cái)力を増強(qiáng)して施工を加速するよう督促狀を出した結(jié)果、9月19日に棟上げが完了した」と回答したことを伝えている。

一方、資金の問(wèn)題については竜華區(qū)住房?建設(shè)局が9月22日に「開(kāi)発業(yè)者に対して住宅の事前販売（プレセール）資金口座を行政監(jiān)督管理の対象とするよう命じ、開(kāi)発業(yè)者はこれに同意して協(xié)力の意向を示した。一方で銀行の協(xié)力度が低いため、書(shū)簡(jiǎn)を出して協(xié)力を求めている。速やかに資金口座を行政監(jiān)督の対象とし、開(kāi)発業(yè)者によるプレセール資金の正しい使用を厳しく監(jiān)督すべく、引き続き銀行に働きかける」とコメントしたことを紹介した。

この件について、中國(guó)のネットユーザーは「1億の資金で、完成してもいないのに10億元受け取ったことについて當(dāng)局が全然回答していない」「これは非協(xié)力的な銀行にきっと何か問(wèn)題があるんだろうな」「當(dāng)局は結(jié)局何も動(dòng)いていないってことではないか」「中國(guó)でいつまでたっても完成せず放置された建物が続出する元兇は、完成前に販売するプレセール制度だろう。その次に、政府の監(jiān)督管理不行き屆きと、開(kāi)発業(yè)者の管理資金流用だ」といった感想を殘している。（翻訳?編集/川尻）