中國(guó)山東省棗荘市の高校の運(yùn)動(dòng)會(huì)で生徒が安倍晉三元首相の銃撃事件を題材にした寸劇を披露したことについて、中國(guó)の評(píng)論家、朱昌?。ē弗濂?チャンジュン）氏は「ヘイト（憎悪）教育」の広がりに懸念を示した。

中國(guó)SNSの微博（ウェイボー）でこのほど、高校生が安倍氏銃撃事件を再現(xiàn)して東京電力福島第一原発の処理水海洋放出を非難する様子を映した動(dòng)畫が拡散した。

動(dòng)畫では、學(xué)校の運(yùn)動(dòng)場(chǎng)で、黒い服を著た男子生徒が踏み臺(tái)の上に乗り、何やら演説を始めたところ、別の男子生徒がおもちゃの拳銃を2発打ち、臺(tái)上の生徒が2発目で倒れた。その背後で生徒らが「2発の銃聲が屍骨（しこつ）を寒くし、汚水は海に排され後患を遺（のこ）す」と書かれた橫斷幕を広げると、見ていた生徒らから歓聲があがった。安倍氏役の生徒は護(hù)衛(wèi)役の生徒らに擔(dān)ぎ上げられて拍手や歓聲の中で退場(chǎng)した。

動(dòng)畫を見た中國(guó)のウェイボー利用者からは「無(wú)知な年ごろからこんな思想を強(qiáng)制的に植え付けられるなんて、かわいそう」「子どもたちは教育の被害者だ」などのコメントが寄せられた。

朱氏は、中國(guó)メディアへの寄稿で、「この寸劇が學(xué)校という場(chǎng)で公然と行われたのは、形を変えたヘイト教育だ。多くの人の頭の中にある、ある種の憎悪感情を一層刺激する」と指摘。「ヘイト教育は、子どもらの健全な民族アイデンティティーの確立に役立たないどころか、むしろ極端かつ敵対的な思考の強(qiáng)化につながりかねない」「ヘイト教育の害悪を認(rèn)識(shí)し、子どもらがそれから遠(yuǎn)ざかるよう手助けすることも、親の責(zé)任であるはずだ」などと論じた。（翻訳?編集/柳川）