2023年10月23日、中國メディアの騰訊汽車は、中國市場からの撤退を発表した三菱自動(dòng)車の中國合弁會(huì)社で、存続會(huì)社の従業(yè)員受け入れなど撤退に向けたカウントダウンが進(jìn)んでいることを報(bào)じた。

記事は、內(nèi)部関係者が22日に明かした情報(bào)として、三菱自動(dòng)車と広州汽車の合弁企業(yè)である広汽三菱では株主らとの協(xié)議が大詰めを迎え、三菱自動(dòng)車の中國市場撤退プランが今月末にも発表される見込みだと紹介。また、湖南省長沙市にある広汽三菱工場の従業(yè)員の話として、20萬臺(tái)の生産能力を持つ同工場を広州汽車の電気自動(dòng)車（EV）ブランド広汽埃安（AION）が引き継いですでに改修工事が始まっており、來年5月には生産が始まる見込みだと伝えた。

さらに、この従業(yè)員が「広汽三菱は遅かれ早かれ潰れるとは思っていたが、こんなに早くなるとは」と語るとともに、19年以降は年間の作業(yè)日數(shù)が100日という狀態(tài)が続きながらもフル稼働時(shí)と同じ賃金が従業(yè)員に支給されていたと明かしたことを紹介。今年3月以降は生産自體がストップするも従來同様に賃金が支給され続け、8月に従業(yè)員代表會(huì)議で會(huì)社側(cè)から正式に閉鎖と従業(yè)員の再雇用や補(bǔ)償に関するプランが発表されたとしている。

その上で、內(nèi)部通知の情報(bào)として現(xiàn)在広汽三菱で働く従業(yè)員が約3000人であるのに対し、存続會(huì)社の広汽埃安は1500人分の雇用を提供する一方、基本給は従來の4000元（約8萬円）程度から2000元（約4萬円）余りにまで減少する見込みだと伝えた。

記事は、広州汽車について、12年に広州汽車が50％、三菱自動(dòng)車が30％、三菱商事が20％を出資し、30年の期限で設(shè)立されたと紹介。18年以降は売り上げが減少の一途をたどり、年間販売臺(tái)數(shù)は18年の14萬4000臺(tái)から22年には3萬3000臺(tái)にまで減少、今年1?6月も1萬2000臺(tái)にとどまったとした。この1年近くはたびたび生産停止や倒産の情報(bào)が伝えられ、従業(yè)員によると今年に入ってから在庫車を6割引で販売する在庫処分を開始したものの、なおも一部車両が長沙工場內(nèi)に殘ったままだと紹介した。

そして、ある業(yè)界関係者が三菱自動(dòng)車の中國市場撤退について「合弁企業(yè)は新たな市場競爭において本土企業(yè)ほどフレキシブルになれない。スマート自動(dòng)車の時(shí)代における技術(shù)路線や製品導(dǎo)入は化石燃料車時(shí)代とは大きく異なる。株主に柔軟性がなければ、その影響は市場での販売にすぐさま現(xiàn)れ、生存狀況をも左右することになる」と評(píng)したことを伝えている。（翻訳?編集/川尻）