2023年10月25日、獨(dú)國(guó)際放送局ドイチェ?ヴェレの中國(guó)語版サイトは、中國(guó)で外相に続いて國(guó)防相が更迭されたことについての専門家による見解を紹介する記事を掲載した。

記事は、中國(guó)が24日に李尚福（リー?シャンフー）氏を國(guó)務(wù)委員と國(guó)防相から解任し、7月に外相を解任されていた秦剛（チン?ガン）氏についても國(guó)務(wù)委員の職を解く発表を行った一方、その理由については何の説明もないと紹介。また、新任の國(guó)防相をまだ指名しておらず、29日に中國(guó)が開催する地域の安全保障會(huì)議「香山フォーラム」までに任命が行われるのではないかとの見方が出ていることを伝えた。

その上で、國(guó)防相という重要ポストが一定期間「空白」となることについてシンガポール國(guó)立大學(xué)政治學(xué)部の荘嘉穎（ジュアン?ジアイン）副教授が「中國(guó)の國(guó)防相は主に外交的役割を擔(dān)っており、作戦機(jī)能を持たない。南シナ海などの問題は、國(guó)防相よりも各戦區(qū)司令部や中央軍事委員會(huì)が大きな役割を擔(dān)っている可能性がある」と指摘し、臺(tái)灣?淡江大學(xué)國(guó)際問題戦略研究所の林穎佑（リン?インヨウ）助教も「中國(guó)の國(guó)防相は米國(guó)とは異なり軍事的な実権を持っておらず、李氏の解任が中國(guó)の軍事力に影響を與えることはない」との見方を示したことを紹介した。

また、李?秦両氏以外にも元ロケット軍司令官の李玉超（リー?ユーチャオ）氏など中國(guó)軍の一連の高官に人事異動(dòng)が発生し、世間の注目を集める一方で中國(guó)政府は何の説明もしていないと紹介。荘副教授が「習(xí)近平（シー?ジンピン）氏が軍指導(dǎo)部の重要な部分に不満を抱いていること、簡(jiǎn)単に軍の幹部を解任できる権力の強(qiáng)さを誇示している」と指摘し、かねてより取り沙汰されてきた「中國(guó)政府、中國(guó)共産黨、中國(guó)軍の指導(dǎo)部に存在するブラックボックスのようなもの」が習(xí)近平體制のもとで一層不透明さと不確実性を増していると論じたことを伝えている。

さらに、アジア?ソサエティー政策研究所の中國(guó)政治研究者ニール?トーマス氏が、李?秦両氏の排除が習(xí)氏の政治的権威を大きく損なう可能性は低く「習(xí)氏からの支持を得る重要性を他の幹部たちに強(qiáng)調(diào)することになる」との見方を示したこと、オーストラリアの中國(guó)専門家アダム?ニー氏が「習(xí)近平が最高権力を強(qiáng)化する一方、他の指導(dǎo)部の不安定さは弱まるどころかむしろ強(qiáng)まっている。今回の件は、ごく少數(shù)の部下を除けばどんなに寵愛を得たとしてもすぐに権力を失う恐れがあることを示した」と評(píng)したことを伝えた。

記事はこのほか、ロンドン大學(xué)中國(guó)研究所の曾鋭生（ゾン?ルイション）所長(zhǎng)が、「昨年10月の第20回黨大會(huì)で習(xí)氏はすでに他の派閥を排除した。他の派閥が排除されると今度は習(xí)派の中に小さな派閥が生まれる。李氏も秦氏も、自分と異なる他のグループから習(xí)氏に告げ口されたことで苦境に陥ったようだ」と語り、今回の人事異動(dòng)が「習(xí)軍団」の內(nèi)紛に発展する可能性を指摘したことも併せて紹介している。（翻訳?編集/川尻）