2023年11月13日、中國國営の新華社は、中國南方航空で先日発生したシステムトラブルによる「超格安航空券」問題について、管理體制の強(qiáng)化を図るべきとする評(píng)論文を掲載した。

文章は、今月8日に同航空の航空券販売システムを利用した複數(shù)の消費(fèi)者より「成都発著路線の多くが30元（約630円）以下の運(yùn)賃で販売されている」との報(bào)告があり、同航空がシステム上の問題によるものと説明するとともに、すでに購入、発券済みの航空券については全て有効とする措置を発表し、物議を醸したと紹介した。

そして、法律の専門家や市場(chǎng)関係者からは同航空が「超低価格での購入を無効とすれば企業(yè)イメージに影響が及ぶとともに消費(fèi)者への補(bǔ)償問題が発生し、有効と認(rèn)めれば國有企業(yè)として多くの國有資産の損失を生むことになる」というジレンマの中で難しい選択を迫られたとの認(rèn)識(shí)が示されたことを伝えた。

また、「システム障害の背後には、多くの場(chǎng)合管理システム上の問題と、人為的なミスがある」とした上で、同社のコメントからはシステム障害の原因やシステム障害中に販売された航空券の枚數(shù)と損失額はいくらなのか、責(zé)任者は責(zé)任を問われたのかといった重要な問題が明確にされていないと指摘。航空會(huì)社の要とも言えるチケット発券?決済システムで頻繁に不具合が発生するのであれば、會(huì)社の管理面に対する憂慮は募るばかりだとした。

さらに、同社では今年8月に常州空港で中國南方航空の客室乗務(wù)員がタラップから転落して負(fù)傷する事故が起きたほか、恵州空港で飛行機(jī)が誤った場(chǎng)所を走行する、珠海空港で貨物を運(yùn)送するドライバーが滑走路を橫切る、訓(xùn)練時(shí)に航空機(jī)の尾翼をこするなどの危険なインシデントが発生したことに言及。いずれの「事故」も管理が行き屆き、責(zé)任をしっかり履行すれば防げる問題だったと指摘した。

文章はその上で、今回のチケットトラブルについて「本當(dāng)に責(zé)任を負(fù)わなければならない人を探し出すことこそが問題解決のカギになる。そして、関係當(dāng)局も失敗の原因、説明責(zé)任、責(zé)任追及といった世論の疑問に対して調(diào)査の上公表し、抜け穴をチェックして埋めることで、再発を防がなければならない」と結(jié)んだ。（翻訳?編集/川尻）