軍部による獨裁體制が続くミャンマーで、國軍部隊と反政府武裝勢力との戦闘が激化している。戦火は中國との國境付近にも拡大。米誌は中國が主導(dǎo)する現(xiàn)代版シルクロード経済圏構(gòu)想「一帯一路」や中國との主要な貿(mào)易ルートを「危険にさらす可能性がある」との専門家の見方を紹介した。

米誌ニューズウィークによると、2021年2月のクーデターで政権を掌握して以來、民主化要求を弾圧し続けてきたミン?アウン?フライン國家行政評議會議長率いる軍事政権と少數(shù)民族武裝勢力「MNDAA（ミャンマー民族民主同盟軍）」が衝突したのを受け、中國は農(nóng)融外務(wù)次官補をミャンマーに派遣して鎮(zhèn)靜化を呼びかけた。

軍政に打撃を與えたのは、MNDAAが中國雲(yún)南省と國境を接する東部シャン州北部の國境の町チンシュエホーを制圧したことだ。この町は中國からミャンマーを貫きベンガル灣に出る18億ドル（約2700億円）相當(dāng)の重要な貿(mào)易ルートの一部になっている。

報道によると、10月27日以來、反政府勢力はミャンマー國軍の前哨基地90以上を制圧。軍は少なくとも3つの町を失ったことを認(rèn)めた。國連によると、ミン?アウン?フライン議長は反政府勢力に立ち向かうことを誓い、國軍は空爆で応戦している。衝突によりこの地域では約4萬8000人が避難を余儀なくされた。

ミャンマーの現(xiàn)狀について、ペンシルベニア大學(xué)バックネル校の朱志群教授（政治學(xué)?國際関係學(xué)）は「反政府勢力と軍事政権の戦闘は中國にとって深刻な問題となっている」と語った。中國は通常、他國の內(nèi)政や內(nèi)戦に関與したがらないが、この地域には雲(yún)南省とベンガル灣を結(jié)ぶ中國?ミャンマー経済回廊（CMEC）が設(shè)置される予定であり、ここでの戦闘は間違いなくミャンマーと東南アジアにおける一帯一路実現(xiàn)の支障になるからだ。

さらに朱氏は「雲(yún)南省の國境沿いの環(huán)境が不安定になっていることは、中國國境地帯の発展にも悪影響を及ぼすだろう」と言及。紛爭から逃れるために難民が中國國境の町に入れば、人道的危機(jī)が生じる可能性も高くなる。

超黨派のシンクタンク民主主義防衛(wèi)財団のクレイグ?シングルトン上級中國研究員は「軍事政権が國境の安定を確保するために具體的な措置を取るか、それとも中國がそれをやるか、どちらかだ」と指摘。「民族自決を求める反政府勢力が中國にとって二重の課題となっている。中國の一黨支配に対するリスクだ」と述べ、「不安定な事態(tài)が拡大すれば、この地域での一帯一路構(gòu)想への投資が危うくなる可能性もある。総合すると、これらのリスクは中國政府にとって無視できないほど深刻だ」と続けた。（編集/日向）