香港メディアの香港01は20日、中國経済は米國を超えるのかという注目の話題について、米外交問題評議會（CFR）が発行する政治経済外交専門誌フォーリン?アフェアーズ（Foreign Affairs）が複數(shù)の國際的なエコノミストにインタビューした記事を掲載した。

米國が科學(xué)技術(shù)、経済、貿(mào)易、軍事の分野で中國との競爭を推し進(jìn)める中、米國では「中國の経済規(guī)模がいつ米國を上回るのか」という議論が続いており、その時(shí)期について國際的な學(xué)者の間でも意見が分かれている。フォーリン?アフェアーズは13日、中國と米國の30人以上の経済専門家にインタビューし、「名目國內(nèi)総生産（GDP）を判斷基準(zhǔn)として、中國経済は最終的に米國を追い越す」という論點(diǎn)で回答を求め、「強(qiáng)くそう思う」「そう思う」「そう思わない」「強(qiáng)くそう思わない」「どちらでもない」に分類し、専門家それぞれの見解を比較して判斷の理由を示した。

中國は人口で優(yōu)位、経済成長鈍化でもいずれ米國を上回る

同誌はまず、「強(qiáng)くそう思う」と回答した中國のエコノミストで元世界銀行チーフエコノミストのジャスティン?イーフーリン（Justin Yifu Lin）北京大學(xué)新構(gòu)造経済學(xué)研究院（Institute of News Structural Economics）院長の意見を紹介。イー院長は、「中國の人口は米國の4倍以上であり、1人當(dāng)たり名目GDPが米國の125％にならない理由はない」と述べ、中國経済が米國を追い越す理由として「中國の発展モデルは市場経済を利用して起業(yè)家精神を刺激することにあり、政府は起業(yè)家や産業(yè)がイノベーションの過程でぶつかる市場の障害を克服できるよう支援できるから」と指摘した。

同様に、「強(qiáng)くそう思う」と回答したシャオダー?ワン（Shaoda Wang）シカゴ大學(xué)助教は、「中國経済は不動(dòng)産や人口動(dòng)態(tài)で悪材料を抱えているが、中國はまだ中所得國であるため、経済システムには実現(xiàn)可能な多くの潛在力がある。また中國は今後米國の數(shù)倍のSTEM人材（科學(xué)、技術(shù)、工學(xué)、數(shù)學(xué)を統(tǒng)合的に學(xué)び科學(xué)技術(shù)の発展に寄與できる人材）を輩出すると予想されるため、米中戦爭が勃発しない限り、中國の名目GDPが米國を上回らないとは思えない」と述べた。

また、アンドリュー?J?ネイサン（Andrew J．Nathan）コロンビア大學(xué)政治學(xué)教授は、「経済成長の鈍化は今後も続くと予想されるが、中國の経済規(guī)模は非常に大きいため、ペースが遅くても米ドルベースのGDP規(guī)模ではいずれ米國経済を上回るだろう」との見方を示した。

次に、記事は「そう思う」と回答した専門家の意見を紹介。スコット?ケネディ（Scott Kennedy）戦略國際問題研究所（CSIS）シニア?アドバイザーは、「中國の高度経済成長は終わったが、民間企業(yè)や消費(fèi)者に対する政策を改善すれば、今後20年間は緩やかな成長を期待できる。一方、米國の経済成長は不安定なレベルにとどまると予想されるため、中國経済が米國を追い抜く可能性は50％以上だろう」と述べた。

ハーバード大學(xué)のメグ?リズミア準(zhǔn)教授（Meg Rithmire）は、「中國は構(gòu)造的な問題に直面しており、企業(yè)や國民は政府に不信感を抱いている。しかし、こうした問題が永久に続くと考えるのは愚かだ。同様に中國の経済成長が鈍化すると考えるのは妥當(dāng)だが、経済政策が決して変更されないと考えるのは間違いだろう」と指摘した。

記事はこのほか、「そう思う」と回答した専門家として、米カーネギー國際平和財(cái)団アジア?プログラムのシニアフェローでエコノミストのユーコン?ホアン（Yukon Huang）氏、カリフォルニア大學(xué)サンディエゴ校のスーザン?L?シャーク（Susan L．Shirk）氏、リウ?ゾン?ユエン?ゾー（Zongyuan Zoe Liu）CFR研究員、スタンフォード大學(xué)フーバー研究所シニアフェローのエリザベス?エコノミー（Elizabeth Economy）氏、ハーバード大學(xué)ケネディスクールのジェフリー?フランケル（Jeffrey Frankel）教授、エコノミストのルイス?マルティネス（Luis Martinez）シカゴ大學(xué)助教らの名前を挙げた。

経済政策を転換しない限り中國は米國を追い越せない

一方、記事は「そう思わない」と回答した専門家の多くが、中國の経済政策は今後すぐに改善されないとの見通しであると述べ、「中國が一刻も早く市場経済改革の深化に著手すれば、2060年から2100年の間に中國が米國を追い抜く可能性はある」（米大手経済コンサルティング會社ロジウム?グループの創(chuàng)設(shè)者、ダニエル?ローゼン氏）、「経済政策が改善されれば、人口動(dòng)態(tài)が厳しくなる前に中國が一時(shí)的に世界一になる可能性はあるが、少なくとも15年間はまだその兆しはない。 中國が現(xiàn)狀の経済政策を続ければ、米國を追い越すことはないだろう」（米エンタープライズ研究所シニアフェローのデレク?シザー氏）、「中國経済の消費(fèi)者主導(dǎo)モデルへの移行が進(jìn)まなければ、おそらく世界一の経済大國にはなれないだろう」（データ分析プラットフォームのチャイナ?ベージュブックのエグゼクティブ?ディレクター、シェザード?カジ氏）との見解を紹介した。

中國経済の減速やその要因について、CSISのリリー?マッケルウィー（Lily McElwee）研究員は、「中國経済の減速は一時(shí)的なものではない。不動(dòng)産、地方政府の債務(wù)、人口動(dòng)態(tài)などの課題に直面する中國は、成長するための新たな原動(dòng)力が必要だ。だが中國政府は國內(nèi)消費(fèi)や生産性を高める政策を発表することはないだろう。少子化対策や高度な社會保障制度が欠如しているため、若者の將來に対する不安が高まり、出生率の低下が逆転する兆しもない。中國が今後、政治的、外交的、経済的調(diào)整を行わない限り、米國とその同盟國による規(guī)制強(qiáng)化が緩和される可能性は低い」と説明した。

記事はさらに「強(qiáng)くそう思わない」との回答を寄せた中國経済の専門家でカーネギー國際平和財(cái)団シニアフェローである北京大學(xué)光華管理學(xué)院のマイケル?ペティス（Michael Pettis）教授（金融學(xué)）の見解として、「中國は構(gòu)造的不均衡の存在を認(rèn)めているが、まだ解決には至っていない。中國が高いGDP成長率を維持する唯一の方法は國內(nèi)の富の移転であり、それは不可能ではないが、政治的に議論の余地がある」と伝えた。

経済成長予測を妨げる不確定要素と統(tǒng)計(jì)への疑問

記事は最後に「どちらでもない」と回答した専門家の意見を紹介した。元國家安全保障會議中國問題部長でブルッキングス研究所ソーントン中國外交センターのライアン?ハス（Ryan Hass）所長は、「中國経済がGDPで一時(shí)的に米國を追い抜き、また米國に追い抜かれることはあり得る。 中國経済にはまだ巨大な潛在力が秘められているが、そのパフォーマンスは期待を下回るかもしれないし、今後數(shù)十年は逆風(fēng)が強(qiáng)まるだろう。 その結(jié)果、中國は當(dāng)分の間、米國にとって持続的ではあるが『制約された』競爭相手であり続けるだろう」との見方を示した。

またハーバード?ケネディスクールのラナ?ミッター（Rana Mitter）教授（中國史?政治學(xué)）は、「新たな技術(shù)開発や地政學(xué)的な政治問題による衝撃が、いつ両國の経済成長率を大きく変えるか分からない。変數(shù)が多すぎる」と指摘し、インヤオ?ワン（Yingyao Wang）バージニア大學(xué)社會學(xué)部助教は、「中國の製造業(yè)の潛在力はまだ枯渇しておらず、消費(fèi)者主導(dǎo)の経済ではさらに多くの可能性がある。 しかし、地政學(xué)的圧力や國內(nèi)環(huán)境に関する一連の不確定要素が、消費(fèi)型成長の恩恵を相殺する可能性がある」と述べている。

さらにトーマス?G?ラウスキー（Thomas G．Rawski）ピッツバーグ大學(xué)教授（経済學(xué)?歴史學(xué)）は、「米國の4倍の人口を抱える中國の潛在的な將來成長率は米國をはるかに上回り、 中國の名目GDPは將來のある時(shí)點(diǎn)で確実に米國を上回るだろう。 しかし、私は中國のGDP統(tǒng)計(jì)を信用していない」と述べた。（翻訳?編集/榊原）