中國が金融部門に対する共産黨の指導(dǎo)を強化するため設(shè)置した「中央金融委員會」のトップに李強首相が就任した。日常ベースで組織運営を擔(dān)うとみられる同委弁公室の主任は何立峰副首相が務(wù)める。中國指導(dǎo)部は92兆元（約1840兆円）に上る地方政府債務(wù)の潛在的な金融リスク回避に力を注いでいる。

金融政策をめぐり、中國指導(dǎo)部は10月末、「中央金融工作會議」を2017年以來6年ぶりに北京で開催。國営新華社通信などによると、習(xí)近平共産黨総書記（國家主席）は重要演説を行い、「金融は國民経済の血脈であり、國の核心競爭力の重要な部分。金融監(jiān)督を強化し、システムを改善することで中國の特色ある金融を発展させることは國家再生の大義名分にかなうものである」と強調(diào)した。

中國では不動産市場の落ち込みで経済が停滯し、土地使用権の売卻収入に依存してきた地方政府の財政悪化も顕著になっている。不動産に関して習(xí)氏は「企業(yè)の合理的な資金需要に対応する」とし、「公共住宅の建設(shè)など新たな発展モデルを構(gòu)築する」とも表明した。

工作會議では黨中央委員會の指導(dǎo)の下で、金融システムが経済社會発展に貢獻(xiàn)をしたことを指摘。同時に金融分野のさまざまな矛盾や問題が絡(luò)み合い、互いに影響し合っており、その一部が依然として突出していること、隠れた経済?金融リスクが相対的に高いこと、実體経済に対する金融サービスの質(zhì)と効率が高くないこと、監(jiān)督?ガバナンス能力が弱いことを受け止め、これらの問題を根本的に解決するために取組む必要があることも確認(rèn)された。

中央金融委は金融セクターに関する政策決定を政府機関から黨組織へと移行させる取り組みの一環(huán)として、3月に発表された二つの新たな黨機関の一角。もう一つの中央金融工作委員會は金融システムでの思想的?政治的な黨の役割を監(jiān)督する。

ロイター通信によると、中央金融委は李首相が主宰した會議で、中國が「金融大國」への歩みを加速する中、金融部門のリスクに対する監(jiān)督強化の必要性を訴えた。さらに金融政策の安定性を維持しつつ、フィンテック、グリーンファイナンス、包摂?shù)膜式鹑?、年金金融、デジタル金融の発展に一層、力を入れるよう求めた。

中央金融工作會議で金融リスクの予防は「永遠(yuǎn)のテーマ」とされ、イノベーションは市場志向で法律を順守すべきとしていた。中央金融委も今回、早期のリスク警告とリスク処理のメカニズムを改善する必要があると言及した。

米ブルームバーグ通信は中央金融委について「金融政策分野での『分業(yè)』計畫が承認(rèn)された」と報道?！感陇郡式鹑诒O(jiān)督體制の詳細(xì)が一段と明確になる中、李氏の影響力が鮮明になりつつある」との見方を示した、（編集/日向）