2023年12月4日、仏國(guó)際放送局ラジオ?フランス?アンテルナショナル（RFI）の中國(guó)語版サイトは、自由を求めてタイで新たな生活を始める中國(guó)の若者に関する記事を掲載した。

記事は、今年5月に銀行員を辭めて上海での憂鬱（ゆううつ）な生活に終止符を打ち、のんびりとしたライフスタイルと金色に輝く仏教寺院で知られるタイのチェンマイに夫とともに移住した26歳の女性、陳（チェン）さんを紹介。陳さんが「新型コロナ流行の中、自由を求める気持ちが強(qiáng)くなった。人生は短いのだから、何かに挑戦したい」と語り、夫も「中國(guó)ではいい大學(xué)に行って、いい仕事に就いて、公務(wù)員になることばかりが話題になっている」と指摘したことを伝えた。

そして、タイに移住する中國(guó)の若者が増えているのは、抑圧的すぎる中國(guó)社會(huì)に嫌気がさした、あるいは大國(guó)で報(bào)われない仕事に就くのを拒否したいからだと指摘。新型コロナによる世界で最も厳しい縛りを経験した若者たちは高い購(gòu)買力を生かしてより良い生活環(huán)境を享受でき、しかも歐米よりもビザ取得が容易なタイに逃げることを選ぶようになったのだとした。

また、昨年1月には中國(guó)のSNS微博にて「タイに移住する方法」という検索が1日に30萬回以上も行われたことが注目されたほか、「移住」のキーワード検索が日常的に行われており、1日に何億回も繰り返されていると紹介。この現(xiàn)象について社會(huì)人類學(xué)者からは「中國(guó)を離れたいという願(yuàn)望が急に高まったのだと思う。以前の世代は海外で金持ちになりたいと考えて移住したが、新しい世代は自分のアイデンティティーのために移住を考えている」という考察も出ていると伝えた。

記事はさらに、新型コロナ期間中にタイを訪れて國(guó)境閉鎖のために中國(guó)に戻ることができず、そのまま帰らないことを決めた31歳の男性を紹介?，F(xiàn)在友人とチェンマイで民宿を経営し、毎日ジムに通い、子どもの頃からの夢(mèng)であった料理とギターを習(xí)っているという男性が「中國(guó)では生活リズムが速すぎて、やりたいことをやる自由がない。ここでは考える時(shí)間がある」と語りつつ、「時(shí)間がたつにつれてタイでの生活に満足できなくなってきた。文化、仕事、お金の面で、中國(guó)やチェンマイよりも優(yōu)れている先進(jìn)國(guó)に行きたい」との願(yuàn)望を口にしたと伝えている。（翻訳?編集/川尻）