2023年12月5日、中國(guó)メディアの観察者網(wǎng)は、2日付の米ニューヨーク?タイムズで「韓國(guó)は消滅するのか」と題したコラムが掲載されたことを紹介し、人口減少が進(jìn)む韓國(guó)の將來について分析する記事を掲載した。

記事はニューヨーク?タイムズのコラムニスト、ロス?ダウサート（Ross Douthat）が書いた同コラムの內(nèi)容を引用し、「ほぼ全ての先進(jìn)國(guó)が人口増加率よりも出生率が低い問題を抱えている。例えば、21年の各國(guó)の出生率を見ると、米國(guó)が1．7、フランスが1．8、イタリアが1．3、カナダが1．4と、平均で1．5人の子どもを産む計(jì)算になる。そのような人口減少の問題について、韓國(guó)は研究対象の一つとして注目を集めてきた。韓國(guó)は1980年代からこの問題に陥っており、18年には出生率が平均0．8人となった。さらに韓國(guó)統(tǒng)計(jì)庁が先月公表した23年の第3四半期（7～9月）のデータでは0．7人となり、過去最低を記録した」と伝えた。

韓國(guó)統(tǒng)計(jì)庁が公表した最新のデータによると、今年上半期で韓國(guó)の新生児は前年同期比で6．3％減少したという。22年の時(shí)點(diǎn)で前年同期比1．1萬(wàn)人減の24萬(wàn)9000人になり、1970年の統(tǒng)計(jì)開始以來、初めて25萬(wàn)人を割ったという。2022年の合計(jì)特殊出生率（1人の女性が一生の間に産むと予想される子どもの數(shù)の平均）は0．78で、経済協(xié)力開発機(jī)構(gòu)（OECD）加盟國(guó)38カ國(guó)のうち最も低く、唯一出生率が1未満だった。人口増加率を維持するには、出生率が最低でも2．1は必要になると言われているが、國(guó)連人口基金の統(tǒng)計(jì)では、韓國(guó)の出生率は3年連続最低を記録しており、専門家の予測(cè)では、さらに記録を更新すると見られている。

記事は「これが何を意味しているかをはっきりさせなければならない。一つの國(guó)家がこのような水準(zhǔn)の出生率で進(jìn)んでいくとすると、例えばある世代に200人いたのに、次の世代では70人、さらに次の世代は25人にまで減少することになる。このような減少度合いは、ペストが流行した14世紀(jì)の歐州や、スティーブン?キングの小説『ザ?スタンド』に出てくる架空のインフルエンザによる人口崩壊にも匹敵する」と指摘した。

記事は「韓國(guó)の人口が計(jì)算予測(cè)のように5100萬(wàn)人から數(shù)百萬(wàn)人にまで落ち込むとまでは思っていない」というロス氏の楽観的な見方を紹介しながらも、「2060年代には韓國(guó)の人口が3500萬(wàn)人未満にまで激減し、韓國(guó)社會(huì)に危機(jī)をもたらすのは確かだろう」という見方も示した。

次に記事は韓國(guó)の人口減少の原因について分析を加え、「韓國(guó)が他の先進(jìn)國(guó)よりも人口減少のテンポが速いのは、韓國(guó)が持つさまざまな要因による」として、「獨(dú)特かつ殘酷な學(xué)歴競(jìng)爭(zhēng)文化」や「保守的な文化概念と先進(jìn)的な現(xiàn)代文化概念の衝突から生まれる男女両性間の意識(shí)の両極化」のほか、「オンラインゲームに代表される娯楽の多様化で、異性への興味が薄れた」などを人口減少の原因として列挙した。その上で「韓國(guó)と他國(guó)の社會(huì)文化について比較し論じたいわけではない。例えば米國(guó)にも気が遠(yuǎn)くなりそうな英才教育が存在し、保守的な文化や多様な娯楽の誘惑などもある。つまり韓國(guó)の現(xiàn)狀は我々全員の未來に関する警告である」と指摘した。

記事は最後に「韓國(guó)はいずれ、人口形成のピラミッドがひっくり返るのにあわせて起こる急激な経済の衰退や歐州を超えるほどの數(shù)の移民の受け入れなどの選択を迫られるだろう。その時(shí)、老人は見捨てられ、ゴーストタウンや朽ち果てた高層ビルが増え、引退後の將來に希望が見えない若者たちが外國(guó)へ移住するかもしれない」と述べた。（翻訳?編集/原邦之）