2023年12月15日、中國(guó)メディアの環(huán)球時(shí)報(bào)は、全米映畫(huà)市場(chǎng)で日本の2作品が週末興行成績(jī)ランキングのトップ3に同時(shí)に入るという珍しい現(xiàn)象が発生したと報(bào)じた。

【その他の寫(xiě)真】

記事は、8?10日の全米映畫(huà)市場(chǎng)週末興行ランキングで、8日に全米で公開(kāi)された宮崎駿監(jiān)督の新作「君たちはどう生きるか」が約1283萬(wàn)ドル（約18億2000萬(wàn)円）で1位、前週に公開(kāi)された「ゴジラ?1．0」が約834萬(wàn)ドル（約11億8000萬(wàn)円）で3位に入り、日本映畫(huà)がトップ3の2つを占めるという珍しい狀況になったと紹介した。

その上で、米國(guó)における「君たちはどう生きるか」の観客は80％が18歳から34歳の若い層であり、日本のアニメが米國(guó)の新しい世代にかなりのマーケットを持っていることが浮き彫りになったとし、作品自體の水準(zhǔn)、クリスマスの映畫(huà)公開(kāi)ラッシュ直前の閑散期に公開(kāi)日を設(shè)定した戦略、吹替版の選択肢の多さ、クリスチャン?ベールやロバート?パティンソンといったハリウッドスターを聲優(yōu)として起用したことが、多くの観客を動(dòng)員する要因になったと説明。全米市場(chǎng)での好発進(jìn)により同作の世界興行収入はすでに9800萬(wàn)ドル（約139億円）を超えており、1億ドル（約142億円）突破は時(shí)間の問(wèn)題であるほか、2003年の「千と千尋の神隠し」に続いてアカデミー賞長(zhǎng)編アニメ映畫(huà)賞を受賞する可能性もあると伝えた。

また、「ゴジラ?1．0」については、第二次世界大戦終結(jié)直後の日本を舞臺(tái)として、ゴジラが東京を襲う姿は、當(dāng)時(shí)の日本人の心にあった戦爭(zhēng)と原爆の陰影を映し出したものであると指摘。このような作品背景から、米國(guó)の観客にとっては、ハリウッド流の特撮とは異なる日本の特撮の新鮮さとともに、日米関係に関する政治的メタファーという意味合いも持っていると論じた。

記事は、2本の日本映畫(huà)が同時(shí)に全米興行収入ランキング上位を占拠した現(xiàn)象について米國(guó)メディアが挙げたさまざまな要因の中には、ハリウッドが反省すべき點(diǎn)も含まれていると紹介。一部の米メディアが「ゴジラ?1．0」の制作費(fèi)がわずか1500萬(wàn)ドル（約21億3000萬(wàn)円）だったとの情報(bào)を紹介した上で、「日本人が非常に低予算で大きな成果を出せるのに対し、ハリウッドの超大作は莫大な製作費(fèi)、ギャラなどコストが非常に高くつく。この作品は予想外の高い興行収入によって、ハリウッドに多くのことを教示した」と評(píng)したことを伝えた。（翻訳?編集/川尻）