2023年12月15日、観察者網(wǎng)は、歐米諸國がレアアース分野の「脫中國化」を図る中でさまざまな障害に直面していると報(bào)じた。

記事は、米紙ウォール?ストリート?ジャーナル（WSJ）が15日、重要な戦略物資の中國依存を減らすために歐米諸國が「中國抜き」のレアアース磁石サプライチェーンを再構(gòu)築しようとしているものの、その中で數(shù)多のさまざまな困難に直面してると報(bào)じたこと伝えた。

そして、カナダのレアアース企業(yè)ネオ?パフォーマンス?マテリアルズ（NPM）が中國の要素を含まないレアアースへ需要の高まりに対応すべく、初めて西側(cè)世界でのレアアース磁石の生産能力拠點(diǎn)を作ったと紹介。オーストラリア、ベトナムなどに加え、米國南部ジョージア州にある最高品質(zhì)のレアアースを豊富に含む砂を材料供給源のターゲットにしているものの、鉱石砂には放射性ウランとトリウムが含まれており、レアアースを得るためにはろ過しなければならない上、ろ過分離後の放射性鉱物をそのまま土壌に戻すことはできないため、別の処理が必要になると指摘した。

また、ろ過によって放射性物質(zhì)を分離したレアアース材料には複數(shù)種類の鉱物が混在しており、それぞれ分離する必要があるものの、この技術(shù)を持つのは中國のごく一部企業(yè)のみであり、米國內(nèi)には大規(guī)模な分離技術(shù)を持つ企業(yè)は存在しないという問題を紹介している。

さらに、レアアースの採掘會(huì)社であるオーストラリアン?ストラテジック?マテリアルズ（ASM）も、米國の磁石メーカーと「脫中國」のためにレアアースを供給契約を結(jié)んだものの、オーストラリア東部にある採掘地點(diǎn)には希少種のアシナシトカゲが生息しているため、採掘を行うにはそのすみかを少しずつ移動(dòng)させる必要があり、條件が整うまで早くても2027年まで待たなければならない見込みだと紹介した。

このほか、ASMは今年5月にベトナム北部の小企業(yè)からレアアース原料を購入する契約を結(jié)んだものの、この小企業(yè)の創(chuàng)業(yè)者が10月に、レアアースの違法購入に関連した金融詐欺の疑いで現(xiàn)地で逮捕されるトラブルもあったとし、WSJが「これは、異なる司法管轄區(qū)間でサプライチェーンをつなぎ合わせることがいかに厄介かを示す事例だ」と評したことを伝えた。（翻訳?編集/川尻）