中國(guó)で現(xiàn)代演劇の草分けとされる劇作家の歐陽予倩（おうよう?よせん/ 1889-1962）、田漢（でん?かん/1898-1968）と日本の演劇界との交流を振り返る寫真展が18日午後、北京外國(guó)語大學(xué)の図書館で開幕しました。同大學(xué)で開かれた開幕式とその後の學(xué)術(shù)交流會(huì)では、中日両國(guó)の學(xué)者がこの2人の「文化の巨人」と日本文蕓界との交流の発掘、検証、考察を通じて、演劇や文蕓でつながれた中日交流の歴史研究を深めていくよう呼びかけました。

寫真展は北京大鸞翔宇慈善基金會(huì)、田漢基金會(huì)、北京外國(guó)語大學(xué)などが共催し、2人が20世紀(jì)初頭の日本留學(xué)時(shí)代から新中國(guó)成立初期に至るまでの異なった時(shí)期における日本との演劇交流や、中日友好の増進(jìn)に果たした貢獻(xiàn)を約百點(diǎn)の寫真で展示しています。

開幕式では北京外國(guó)語大學(xué)日語學(xué)院の周異夫院長(zhǎng)、田漢基金會(huì)の歐陽維秘書長(zhǎng)がそれぞれあいさつを行いました。

周院長(zhǎng)は、寫真展を通じて、先人たちが中日の文化交流および両國(guó)間に友情の架け橋を渡すために努力を続けた姿勢(shì)に學(xué)ぼうと呼びかけました。歐陽維秘書長(zhǎng)は「2人が蕓術(shù)分野で収めた成果は、中國(guó)の伝統(tǒng)文化を土臺(tái)にしていると同時(shí)に、長(zhǎng)きにわたった実踐と幅広い交流の中で築かれたものだ。演劇などの文化や蕓術(shù)は國(guó)や民族をまたぐ架け橋になれる」と述べました。

開幕式に続いて開かれた學(xué)術(shù)交流會(huì)では、歐陽秘書長(zhǎng)のほか、中央戯劇學(xué)院の郭富民教授、北京外國(guó)語大學(xué)の馬場(chǎng)公彥副教授、同大學(xué)日本學(xué)研究センターの秦剛教授ら4人が発表を行い、來場(chǎng)者も交えて活発な交流が行われました。

歐陽秘書長(zhǎng)は席上、「歐陽予倩、田漢と谷崎潤(rùn)一郎をはじめとした日本各界の友人は、真心で付き合っていた」と振り返り、「彼らを深く結(jié)び付けた共通の文化的土臺(tái)の中身について、もっと丁寧に見ていく必要がある」と指摘しました。

郭教授は、「中國(guó)の話劇の起源は東京で創(chuàng)設(shè)された春柳社にさかのぼるというのが定説である。日本の演劇界との交流史を研究することは、中國(guó)の演劇史そのものを知る上で不可欠なことである」と述べ、「歐陽予倩と田漢は演劇をきっかけに、文化の融合と人類の平和という大きな事業(yè)を生涯にわたって求め続けてきた」と評(píng)価しました。

馬場(chǎng)副教授は、日本軍國(guó)主義者が中國(guó)に戦爭(zhēng)を仕掛けた際、「それを最も痛烈に批判していたのは田漢など日本留學(xué)経験者であり、日本文化にも精通した文化人だった」と指摘するとともに、「寫真展は中日の演劇界の同業(yè)者たちが尊敬し合い、深い友情で結(jié)ばれていた証を示している。中日雙方の演劇関係者は、相手の作品を自國(guó)で上演することで心の絆を強(qiáng)めてきた。文化は日中友好を促進(jìn)する上でユニークな役割を果たしてきたし、交流により雙方の文化がより豊かになった」と述べました。

秦教授は寫真展の企畫に參與したことで、新中國(guó)初期の中日演劇の交流について認(rèn)識(shí)を深めたことを話しつつ、「歐陽予倩と田漢の日本との交流を軸にして、2人が翻訳した日本の文蕓作品、文蕓理論が中國(guó)に與えた影響、あるいは日本でも2人の作品が數(shù)多く翻訳?上演されていたので、そういった學(xué)びあいの歴史や、改革開放後も広げられていた中日の演劇、映畫、文化交流の歩みとの関連性など、掘り下げる必要のある課題がたくさんある」と指摘しました。

歐陽予倩は中央戯劇學(xué)院の初代院長(zhǎng)で、1956年の梅蘭芳の京劇訪日公演で団長(zhǎng)を務(wù)めていました。田漢は中國(guó)戯劇家協(xié)會(huì)の初代主席で、中華人民共和國(guó)國(guó)歌の作詞者としても知られています。2人は1906年、1917年にそれぞれ東京に留學(xué)しました。

同寫真展は北京では、11月22日に中央戯劇學(xué)院で開幕したのに続いて、北京外大では2か所目の開催となり、展示期間は來年3月15日までです。（提供/CRI）