華字メディアの日本華僑報(bào)網(wǎng)は26日、「日本に赴く留學(xué)生はなぜスケープゴートにされるのか」との記事を掲載した。

記事は「年の瀬が近づき、留學(xué)生たちの帰國(guó)がピークを迎えているが、すべての人が無(wú)事に飛行機(jī)に乗れるわけではない。空港では犯罪の疑いがある人たちに対する『境界線』が立ちはだかっているからだ」とし、12月20日に羽田空港で日本語(yǔ)學(xué)校に通う中國(guó)籍の男が逮捕された事件を取り上げた。

男は特殊詐欺の「出し子」とみられており、今年10月、何者かと共謀して不正に入手した79歳の女性のキャッシュカードを使ってコンビニのATMで11回にわたり計(jì)167萬(wàn)円を引き出して盜んだ疑いで、出國(guó)直前に兵庫(kù)県警特殊詐欺特別捜査隊(duì)と尼崎東署に逮捕された。男は「その日は高熱で寢ていて、兵庫(kù)県に行っていない」と容疑を否認(rèn)している。

記事は、「彼の犯罪が認(rèn)定されれば、今度の春節(jié)は帰國(guó)して家族だんらんの時(shí)間を過(guò)ごすことができないのは確実で、將來(lái)的に中國(guó)に送還されたとしても基本的に日本とは無(wú)縁になるだろう」とし、「たった167萬(wàn)円のために自分の素晴らしい前途を臺(tái)無(wú)しにするのは、本當(dāng)にため息が出る」と述べた。

そして、「11回にわたって他人の預(yù)金を引き出すというのは悪意があることに疑いはなく、『出し子』のレッテルを貼られるのも免れられない」とする一方で、「現(xiàn)実には『出し子』の人が必ずしもそれが“汚い金”であることを知っていた共犯者であるとは限らず、人によっては人助けのためという行為を利用され、スケープゴートにされる場(chǎng)合もある。こういう事件は往々にして、日本に來(lái)たばかりの留學(xué)生の身の上に起こる」と指摘。2021年に愛(ài)媛県で日本に來(lái)たばかりの中國(guó)人留學(xué)生が知人の紹介で「出し子」をした事件に言及した。

その上で、「留學(xué)生がたびたび利用されるのは、彼らが來(lái)たばかりで日本の法律を理解していない上、言語(yǔ)能力が限られているため疑惑を持たれてもすぐに相談することができないことがある」とする一方、「多くの留學(xué)生は報(bào)酬の誘惑に勝てず、幸運(yùn)が舞い込んだと思うが、実際には自分が落とし穴にはまっているのである」とも指摘した。

記事は、日本の警察當(dāng)局も留學(xué)生らに他人の口座から現(xiàn)金を引き出す行為は犯罪になる可能性があると注意を呼び掛けていることを説明し、「外に出てはよくよく用心し、自分の金をしっかりと管理して、他人の金をむさぼろうとしてはならない」と結(jié)んだ。（翻訳?編集/北田）