中國のネット通販プラットフォームでは「アインシュタインの脳」や「幸運スプレー」などと銘打った商品が出品されている。売れ行きは上々だ。しかし江蘇省消費者権益保護(hù)委員會は、法律違反の可能性があるとして規(guī)制の可能性を示唆する「警告文」を発表した。

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販売側(cè)は「アインシュタインの脳」の効能などをもっともらしく述べ立てるが、本物の「アインシュタインの脳」が入荷できるはずはない。販売側(cè)は「代金を支払えば、自動的に（購入者の）脳に生じる」「知能指數(shù)を＋1」「家族や友人への贈り物に」などと宣言している。売り上げ上位のショップでは、「アインシュタインの脳」の売り上げが4萬件を超えたケースもある。価格は通常、0．01元から0．5元（約0．2－10円）だ。

販売側(cè)が実際に配送することはなく、消費者もそのことを知っている。購入側(cè)は、「よい意味」を持つ商品を注文することで、なんとなく前向きの気分になって勉強(qiáng)などのストレスを緩和しようとしているだけだ。中國ではこの種の商品が「虛擬（シューニー）商品」（バーチャル商品）と呼ばれている。

しかし江蘇省消費者権益保護(hù)委員會（以下、「消保委」）は3日、法律違反の可能性があるとして、規(guī)制の可能性を示唆する「警告文」を発表した。消保委はまず、「虛擬商品は精神をやわらげくれる」と認(rèn)めた上で、「現(xiàn)実世界ではやはり、法の追及を受ける」と表明した。

消保委は、関連する法律を複數(shù)挙げ、例えば「公告法」は「広告は虛偽又は誤解を招く內(nèi)容を含んではならない」と定めていると指摘?！弗ⅴぅ螗伐濂骏ぅ螭蚊棥工螆龊?、実際には存在しない効能を、販売側(cè)は「真顔」で宣伝しているとして、法律の定めに反していると論じた。

消保委は「虛擬商品」について、「販売側(cè)と消費者の間の暗黙の了解に依存して機(jī)能している」ことも認(rèn)めた上で、消費者が販売側(cè)の説明を事実と認(rèn)識すれば、販売側(cè)には「消費者の知る権利を侵害することで広告法や消費者保護(hù)法などの法律に違反した疑い」が生じると主張した。

消保委は販売者とネット通販のプラットフォームに対して、「虛擬商品を販売する際には虛偽の宣伝を行ってはならず、商品宣伝ページで商品の真実の狀況を説明し、消費者とのトラブルが発生しないようにせねばならない。プラットフォーム側(cè)は、この種の商品について、販売後の管理規(guī)則を制定すべきだ」と表明した。

なお、アルベルト?アインシュタイン氏の脳は死の直後に、「20世紀(jì)を代表する天才の一人であり、その脳を一般人の脳と比較することで、研究に役立てることができる」として遺體から摘出された。実際にその後の研究を通して、一般的な人の脳との違いが発表されている。脳の摘出については、本人や遺族の承諾を得る手続き上の問題があるとの指摘も出たが、アインシュタインの長男で物理學(xué)者のハンス?アルベルト?アインシュタイン氏は「権威ある科學(xué)雑誌に掲載されるような研究」のために利用することに限って、父親の脳の利用を認(rèn)めた。（翻訳?編集/如月隼人）