2023年1月14日、シンガポールメディア聯(lián)合早報は、中國の電気自動車（EV）輸出について、今後は東南アジアが大きな成長の原動力になるとの見方を示す記事を掲載した。

記事は、中國國內(nèi)での新エネルギー車の販売が鈍化する中、海外市場を新たなビジネスの成長點として位置づける自動車企業(yè)が増えているとする一方、歐米ではここ數(shù)年自動車産業(yè)に対する保護貿(mào)易主義が臺頭しており、當局が中國の電気自動車産業(yè)の発展を抑制するために一連の措置を講じていると紹介した。

そして、歐州連合（EU）は地元の自動車メーカーがEV事業(yè)を発展させる時間を稼ぐため、中國のEVが歐州に參入する敷居を高くする一連の規(guī)制措置を採用しており、昨年7月には中國の電力用電池メーカーにカーボンフットプリント報告を義務(wù)付けることを決定したほか、中國のEVに対する反補助金調(diào)査を開始したと指摘。これらの障壁に対して中國自動車企業(yè)はいずれもEUと積極的に協(xié)力し、域內(nèi)の規(guī)定に従って対応する調(diào)整を行う姿勢を示していると伝えた。

また、中國メーカーは米國市場において歐州市場よりも厳しい試練に直面しており、バイデン政権が中國車の輸入に25％の関稅を課すというトランプ前大統(tǒng)領(lǐng)の政策を継続するとともに、「バイ?アメリカン」政策を強化して、中國企業(yè)が生産するEV、電池などをサプライチェーンから除外したと紹介。この狀況の中、中國メーカーは北米での影響力を拡大するため、この3年間でメキシコでの存在感を加速させており、北米進出の足がかりを作っているとした。

記事は一方で、中國メーカーはよりオープンな環(huán)境にある東南アジア諸國への進出を加速させており、今年の海外市場の重要な焦點となっていると紹介。中國汽車工業(yè)連合會のデータでは昨年11月における中國製EVの対歐州輸出が大幅に減少したのに対し、タイ、フィリピンなどへの輸出は急増しており、中國の海外におけるEVの主戦場は歐州から東南アジアにシフトしつつあることが明らかになったと伝えた。

そして、デロイト中國自動車産業(yè)セクション責任者の周凌坤（ジョウ?リンクン）氏は「中國、歐州、米國に比べ、東南アジアは新エネルギー車の普及レベルは低く、ブルーオーシャン市場だ。この2年間で政府による政策の刺激の下、新エネ車の販売臺數(shù)が急増している」とコメントしたこと、カウンターポイント?リサーチの報告書では、東南アジアにおけるEV需要の最大の受益者は中國メーカーであり、中でもタイがホットスポットになる」との見方が示されており、中國企業(yè)が地域の需要急増に対応するため、現(xiàn)地生産ラインの建設(shè)を加速させていると紹介した。（翻訳?編集/川尻）