中國メディアの環(huán)球時報(bào)は15日、「貓はいかにして中國人の心を征服したのか」と題する仏誌「GEO」の記事を紹介した。

記事は、「貓は犬や牛、鶏や馬と違って、古代の中國人の日常生活の一部ではなかった。貓が中國の地に來て（おそらく紀(jì)元前數(shù)世紀(jì)、シルクロードのキャラバンを通じて中國に持ち込まれた）からも、中國人の心に地位を築くまでには時間がかかった」とした。

その上で、中國のペット関連プラットフォーム「Pethadoop」のデータから、「中國では過去3年間に貓の數(shù)が50％も増加した」と指摘。近年その數(shù)は右肩上がりに増えており、2年前にはおよそ5800萬匹で初めて犬の數(shù)を上回ったと伝えた。

そして、「これは中國社會の進(jìn)化の結(jié)果だ」とし、1970年代末の改革開放後、中國では多くの人が豊かになり、2016年の中國の家庭消費(fèi)が4兆4000億ユーロ（約700兆円）と1980年の90倍にまで増えたことを挙げた。

記事は、「19世紀(jì)末に先進(jìn)國が経験したように、経済的な豊かさがペット人気を後押しし、動物は家畜としての実用的な用途だけでなく人間のパートナーとしての機(jī)能をより強(qiáng)くすることとなった」とし、「（中國では）當(dāng)初、社會的地位の象徴である純血種の犬が好まれていたが2010年頃には貓が急速に中國の家庭內(nèi)で地位を占めるようになり、中國の中間層の臺頭を象徴するようになった」と論じた。

そして、「今や、中國の都市部の若い女性たちは犬ではなく貓を飼っている。それは、広いマンションも、頻繁な散歩も、うるさい鳴き聲も、管理部門への登録も、必要ないからだ」とし、「中國人にとって貓は犬と同じ安らぎを與えてくれる一方で、その飼育コストは安く、より入手しやすい存在なのだ」と結(jié)んだ。（翻訳?編集/北田）