華字メディアの日本華僑報(bào)は16日、「日中関係の中の文明と野蠻」と題する文章を掲載した。著者は北京大學(xué)國際関係學(xué)院の梁雲(yún)祥（リアン?ユンシアン）教授。

梁氏はまず、「新年早々、世界の動(dòng)揺が止まらない」とし、元日に発生した能登半島地震に言及?！钙妞筏馊毡兢坞O國である中國では2023年12月に甘粛省で大きな地震を経験していた」とし、「自然災(zāi)害を前にしては人類はみな被害者であり、國と國の間では災(zāi)害に直面した時(shí)に互いに助け合うことが一般的で、被災(zāi)者に同情の念を抱き、救いの手を差し伸べることが、人類が長きにわたり形成してきた文明の習(xí)慣である」と述べた。

その上で、「今回の地震について中國政府や主要メディアは同情を寄せているが、同時(shí)に、地震発生の翌日に中國國內(nèi)のあるアナウンサーが動(dòng)畫の中で『報(bào)いだ』と発言する出來事もあった。今回の災(zāi)害を喜ぶような意味合いだ」と指摘?！袱长违ⅴ圣Ε螗旦`は翌日に停職処分となったが、不思議なことに彼は一部の人々から稱賛や喝さいを浴び、逆に名を上げることになった」とし、「このことから分かるのは、日本に対する恨みのあまり、自然災(zāi)害を喜ぶ気持ちを表現(xiàn)する人が一定數(shù)いるということだ」と論じた。

そして、「その原因にはもちろん、日本がかつて中國を侵略したことや現(xiàn)在の日中関係の対立がある。たとえば、日本の一部の人の誤った歴史認(rèn)識(shí)、領(lǐng)土紛爭(zhēng)と安全保障上の相互不信、最近の福島第一原発の核廃水（処理水）問題などが中國人の日本への憎悪を引き起こしている」とする一方、「両國の戦爭(zhēng)からすでに70年以上が過ぎ、すでに數(shù)十年前に関係を正?；筏皮い搿￥丹椁搜预à校☉獒幛耍┟墼缕冥蓼扦ⅳ盲?。たとえ現(xiàn)実的な利益において衝突があったとしても、両國関係は不倶戴天ほどひどくなっているわけではない。それなのに、殘念な聲がまだ出てくるのだ」と嘆息した。

梁氏は、「こうした現(xiàn)象が起こるのは社會(huì)の文明レベルと関係があると言うべきで、既存の國際社會(huì)では國同士の関係にかかわらず、まず人道的配慮が必要であり、たとえ戦爭(zhēng)狀態(tài)でも民間人に危害を加えてはならない。相手が真の敵だとしても呪いや自然災(zāi)害で相手に打ち勝つことはできない」と指摘?！袱膜皮稳毡兢摔瑜肭致预悉猡沥恧蠓次拿鞯膜室靶U行為であるが、それは政治や軍事によって対抗すべきものであり、天罰を期待するような方法で行うことではない。ましてや、今日の両國関係は戦爭(zhēng)狀態(tài)でもなく、自然災(zāi)害に直面した時(shí)は互いに思いやり、見舞うことこそが正しいのだ」と訴えた。

そして、「他者が自然災(zāi)害に見舞われた時(shí)、その不幸を喜ぶことは文明に対する冒涜（ぼうとく）であり、偏狹で野蠻な心を誇示することにほかならない。たとえ相手が嫌いで恨みがあったとしてもそのような態(tài)度をとるべきではない」とし、「両國関係がどう変化していくかにかかわらず、より文明的で非野蠻的な基礎(chǔ)の上でこそ発展することができるし、それこそが両國國民にとっての真の利益になるのだ」と論じた。（翻訳?編集/北田）